Acid Rain Project Fukuyama
酸性雨等の測定マニュアル
- 1.調査目的
- わが国の、北は北海道、南は沖縄までの全域をほぼ網羅する各地域の学校で、生徒が
- 大気汚染の一つの指標として酸性雨の調査を自ら行うことによって、その学習意
- 欲を高め、身近な環境問題としての酸性雨の実態を地域的、かつ広域的(全国的)に把握
- し、その発生メカニズムへの理解を深める。
- 2.調査項目
- 1)気象
- ・気温、降水量、風向、風力、天気図
- 2)大気汚染
- ・雨水の酸性度
- 3.調査方法
- 1)気象
- ・最も近くの気象観測所などから、降雨(雪)量、降雨(雪)日の日平均の気温、風
- 向、風力のデータを収集する。
- ・降水(雪)日の新聞紙面上の天気図をコピーし、保存する。
- 2)大気汚染
- ・雨水の酸性度(pH):レインゴーランドで捕捉、採水された初期降雨(1〜8ステッ
- プ)の酸性度を、堀場のツインpHメーターでステップ毎に測定。また、全採水の平
- 均pHを測定(全採水を混ぜて測定する)。測定時期・頻度は降雨後24時間以内、平
- 均pHは降雨毎、ステップ毎の測定は降雨毎または降雨二回に一度。
- ・降雪の酸性度:レインゴーランドでのステップ毎の捕捉は困難であるので、別の容
- 器(ビーカーなど)でまとめて捕捉し、これを室温で融解させた後、24時間以内に
- 上記のpHメーターで測定する。測定頻度は降雪毎を原則とする。
- 4.測定上の注意
- ・雨水や雪の捕捉にあたっては、採水装置(レインゴーランドなど)の採水器は事前
- に蒸留水または脱イオン水などで良く洗浄しておくこと。
- ・pHメーターは使用直前に、標準液(pH4,7)で校正しておくこと。また、使用後は
- 蒸留水か脱イオン水で良く洗浄しておくこと。
- 5.資料の整理(整理フォーマットを予め作成します)
- 1)気象資料及びpH値
- pH値及び降雨時の気象データは、そのつどインターネットで送信する。
- 送信のフォーマットはいずれお知らせいたします。
- 2)参加校においては、1カ月毎に天気図や観測データ、インターネットで
- 学校に返される全国のデータなどを整理し、まとめの作業を行って下さ
- い。その結果はインターネットを利用して、発表の機会をつくりたい思
- います。
- 6.観測機材の送付予定 10月中旬
- 観測開始予定時期 10月下旬