合宿の目的

オリーブが日本で初めて移植された小豆島の自然にふれながら、「平和」と「知恵」の意味について考え、当校生徒としての自覚を高める。

合宿の概要
  • 7月26日(月)
     学校−新岡山港−土庄港−小豆島オリーブ公園−二十四の瞳映画村・壺井栄文学館−小豆島国際ホテル
      ・オリーブ公園での「オリーブの話」と「オリーブ植樹」
      ・「二十四の瞳」
      ・副校長講話
  • 7月27日(火)
     エンジェルロード散策−寒霞渓ハイキング(下山はロープウェイ)−土庄港−新岡山港−学校帰着


生徒の感想
わたしはこの学校に入学してずっと、なぜオリーブにこだわるのだろうと思っていました。なぜなら、校章はオリーブだし、なぜかオリーブが植えてあるし、その他にも、多くの先生方の口からしつこいほどオリーブという言葉を聞いていたからだ。しかし、副校長先生のお話を聞いた今、福山附属生にとって、どれほどオリーブというものが大切なのかよく分かった。関わり合いながら成長して欲しい、たまにぶつかっても仲直りをしながら……。そんな思いが一つに詰まっているのが、我らが校章の「オリーブ」なのだと。このように福山附属生として自覚を持とうと、そして“オリーブ”として自分が生活できているかと、心の中で強く問い質している。
今回先生のお話を聞き、あらためて実感したのは、やはり附属福山の自由・自主・自立についてである。そして、オリーブの校章の由来「平和」「自主」「自立」「叡智」を聞いたときは、附属生としての自覚がまた少し高まったような気がした。この学校に入学して、チャイムの鳴らないことや細かい規則の少ないこと、体育祭では6年生の応援団の人や3〜5年生の係の人でほとんど動き、あまり先生が関わっているように見えない(実際にはすごく動きやすいようにするための、それまでの多くのサポートがあるのだが)などの姿を見て生徒が主体となって行事を行うことのすごさに驚いたものだが、今はそれも普通になってきた。「自ら考えて行動する」ということをさらに意識して、「君たちはもう附属生として動いている」と言われたことに、もっと実際の中身が伴うように行動して、これからの学校での生活や将来に生かしていきたい、仲間と一緒に頑張っていこう、と思った。
寒霞渓ハイキングは、登る前から憂鬱で、キツいんだろうなぁ……と思いながら登った。自分にとっては想像を越えるしんどさだった。「頂上はまだか ……暑い……」と、文句を言いながら登ったけど、初めて足を踏み入れた頂上からの景色は、とてもきれいだったし、登りきったときの充実感はやはりいいものだなあ、としみじみ思った。
また、オリーブ公園での記念植樹で、私たちが小豆島へ行ったということが、そこへ植えたオリーブとともに永遠に残ることに、何とも言えない感動があった。この研修でつくることができた122人の「オリーブの絆」を、小豆島でオリーブが育つように、これからみんなで大切に守り育てていきたいと思った。
中学生になり、初めての宿泊研修だったため、少し不安だったが、友達と一緒に楽しく過ごせたし、学ぶこともたくさんあった。オリーブ公園では、学校の校章であるオリーブについて知り、二十四の瞳映画村では、事前学習で鑑賞した映画『二十四の瞳』の雰囲気が凄く伝わってきた。寒霞渓は登る時、ものすごく急で、暑く、辛かったけれど、頂上に着いたときは達成感があった。ウミホタルはあまり見えなかったけれど、少しさざ波にゆれながら見えたのは良かった。こうしてみると、二日間のうちに思った以上にたくさんのことを味わっていたんだなあと、今振り返ってみて思う。家に帰りと急にどっと疲れが出てきたので、宿泊研修は、普段以上に体力(知力?視力?)を使うものだったんだなと思った。友達と仲良く、楽しい宿泊研修ができたので良かったなあと感じている。
今回の研修でいろいろなことを思ったが、やはり最も心に残っているのは、「オリーブの絆」ということである。例えば、あまり話をしたことのない人たちと一緒の部屋割りや行動班だったりしたが、実際に一緒に行動してみると、心配していたよりも楽しくて仲良くなれたのでうれしかった。普段の生活の中では、どうしても限られた人とだけ話しがちだっただけに、いろいろな人と話をしたりすることができてよかった。この研修で、これから6年間一緒に過ごす仲間との「オリーブの絆」を築くことができたと思う。 



アルバム

 オリーブ記念植樹、二十四の瞳
 二十四の瞳映画村、エンジェルロード


 広島大学附属福山中・高等学校