オリーブの絆 2015   広島大学附属福山中・高等学校 1年小豆島合宿

■ オリーブ合宿の目的
 福山附属のシンボルであるオリーブが日本で初めて移植された小豆島の自然の中で,仲間とともに過ごし,学年の絆を深めるとともに,福山附属の生徒としての自覚を高める。

■ 小豆島とオリーブについて
 香川県小豆島は,福山市から東へ直線距離で70km,面積は全国で18番目,瀬戸内海の島の中では淡路島に次いで第2位の大きさを誇る島です。小豆島は日本のオリーブのふるさととも呼ばれ,たくさんのオリーブが栽培されています。

■ 合宿の概要
7月27日(月)
 学校出発〜新岡山港=フェリー=小豆島

 1 オリーブ公園
    講演
    記念植樹
    しおりづくり

 2 二十四の瞳映画村・壺井栄文学館

 3 福山附属とオリーブ(副校長より)












7月28日(火)

 1 寒霞渓ハイキング

 2 エンジェルロード散策

 小豆島=フェリー=新岡山港〜学校着

■ 生徒の感想
 僕は今回の合宿で,「平和」の尊さや集団行動の楽しさについて学んだ。二十四の瞳では戦争中の生活について見て感じ,今自分のいる平和な生活がどんなに幸せですばらしいことか,あらためて気付いた。また,今回の研修は色々な場所で同級生と行動することがあったが,オリーブ公園,エンジェルロード,どれも一人で行くよりみんなでいる方がずっと楽しく,充実したものになった。今回の研修は,この学校での最高の経験になりました。

 オリーブの歴史は,私の思っていたよりもとても深いのだなと思いました。想像していたよりもはるかに長い歴史があり,6年間でそのおもみを考えていきたいです。次に,サンフレッチェの社長さんは努力家だなと思いました。私は全然その人のように日々努力していないなとあらためて感じました。これからは苦手なことも後回しにせず,こつこつ努力していきたいです。最後に原爆に遭われた山中高等女学校の先輩方についてです。亡くなられた202名には,戦争はもうしませんと誓えるような人間になりたいです。これからはそんな犠牲者がでないような世の中をみんなでつくっていけるようにしていきたいです。

 この合宿で心に残ったことは,「お互いを認め合う」ということです。これは以前,担任の先生がおっしゃった「他者を思いやる」ということとつながると思います。他者を思いやるということは,お互いによりよい生活ができるようにするということで,そのことが,お互いを認め合うということになると思ったからです。だから,これからの学校生活は,皆が楽しく生活できるよう,他者を思いやり,お互いを認め合うということが大切だと思いました。

 この学校はオリーブととてもつながりが深いということがわかりました。私はこの学校に入ってから,オリーブは「平和の象徴」であるということを初めて知りました。お互いを認め合うということは,大切なことであるとともに,少し難しいことではないかと思います。なかなか自分の意見は変えたくないし,相手の言うことには納得できないと,少し前までは思っていたときがありました。しかし,それは今思えば浅はかな考えだったなと思います。必ずしも,自分の考えだけが正しいとは言えないからです。人はそれぞれの思いを持っているので,それを認め合うのは本当に大切だと思います。

 合宿では,附属のシンボルとなっているオリーブについて学習したり,寒霞渓のハイキングで忍耐力を鍛えることができました。そして,この2日間の合宿で成長したことが3つあります。1つ目は,自ら進んで挨拶をすることが,以前より積極的にできるようになったことです。2つ目は,あまり話したことがない人と話して,相手のことを知ることができたことです。3つ目は,時間通りに集合しよう!という意識が持てるようになったことです。これらのことは,普段の学校生活でも大切なことなので,どんどん活かしていきたいです。


   


広島大学附属福山中・高等学校