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2008年度

  公開教育研究会のご案内

    

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研究会への多数のご参加ありがとうございました。 

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研究会全体テーマ

  確かな学力を育てる教育課程の創造

   − 科学を支える「リテラシー」の育成をめざして −

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期日  2008年 11月21日(金)

 例年9月に実施してきましたが,本年度は11月に開催いたします。

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主な内容

午前:公開授業(中学校・高等学校)

 ・教科
国語,社会,数学,理科,保健体育・養護,音楽,技術・家庭,英語

 ・研究開発サイエンスプログラム

当校は文部科学省委嘱 研究開発学校に指定されています。
(平成18年度〜平成20年度)本年度が最終年度となりました。

研究テーマ

「中等教育における科学を支える「リテラシー」の育成を核とする教育課程の開発」

午後:

分科会(各教科・・・サイエンスプログラムを含む)

全体講演会

 演題:「21世紀の科学技術リテラシー像と教育」

 

 講師:国際基督教大学教授 北原 和夫

     21世紀の科学技術リテラシー像

     〜豊かに生きるための智〜プロジェクト 研究代表者

 

日程:2008年11月21日(金)

受   付

  9:209:50

公開授業T(各教科およびサイエンスプログラム)

  9:5010:40

公開授業U(各教科およびサイエンスプログラム)

11:0011:50

昼食・休憩

11:5012:50

分科会(各教科・・・サイエンスプログラムを含む)

12:5014:30

全体講演会

14:5016:10

各教科の公開授業および分科会の内容

国語科

 私たちは、一人一人の「ものの見方」によって各人の世界が規定されています。その「ものの見方」が、他者の「ものの見方」を獲得しただけのものであっては、私たちの世界はいつまで経っても借り物のままです。いったん獲得した「ものの見方」を自ら問い直すことを通して、私たちは新しい世界への視野を広げて、本当に自分のものにしてゆきます。その自らを問い直すという過程は、「ことばの学習」によって具体化されるものです。
 当校国語科では、これまでも中・高の校種や、現代文・古典などの領域を超えて、教材(テキスト)の表面に現れている主題・主張を追うだけでなく、生徒の「ものの見方」そのものを広げる「ことばの学習」をめざしてきました。今年も「リテラシー」という観点から、生徒たちの「ものの見方」に迫ってゆきます。
 生徒たちが「ものの見方」を問い直し、自分と世界とを新たにつなげてゆく授業を提案したいと思います。

社会科

 今年も「社会を見つめる眼を育てる授業研究」というテーマで授業研究を提案します。中学校の公開授業では、歴史的分野において、人物学習を通じた封建社会の成立の授業を提案します。高等学校では、現代社会の授業において「南北問題」をとりあげます。経済学の基礎概念である「機会費用」や「比較優位」などを用い、「なぜ貧困はなくならなかったのか」を追究する授業を提案します。研究発表では、「リテラシーを重視した高等学校現代社会の授業・評価−小単元「近年の地方自治の動向」の場合−」についての発表を行います。

数学科

 生徒の「考える力を高める」ためには、どのような土台や材料が必要なのでしょうか。
 公開授業では、万華鏡を題材とした作図の授業(中1)と、常用対数の入り口部分にグラフを利用する授業(高2:サイエンスV)を行ないます。研究発表では、『発達段階に応じたスパイラルな指導による学習内容の定着をめざして』と題し、いくつかの領域を各学年で少しずつ深化させながら学習し、数学的な活動を通して学習内容の定着を図る取り組みを紹介します。

 

理 科

 理科では科学的思考力を育む授業を展開しています。公開授業は生徒の問題解釈、問題解決能力を高める、中学校3年生と高校1年生のサイエンスの取り組みです。中学校3年生は運動エネルギーと仕事の関係を示すデータの分析から結論を導く、論理的な思考の育成を図るサイエンスVの授業です。高校1年生は、発展的な内容として、身の回りに存在する細菌類の観察を通して、科学的認識能力を育成するサイエンスTBの授業です。

保健体育科・養護

 救急蘇生法の国際的なガイドラインに基づき、日本においてもAEDの一般使用が解禁されました。その後、心臓マッサージが一層重視されるようになり、これらの動向を受けて、中・高の保健の授業においても、心臓マッサージやAEDの扱いが内容として求められるようになりました。そこで、その指導のあり方を、養護教諭と連携した保健の授業として提案します。また、体育の授業においては、自己の心と体に、より深く関心を払うことができる、能力や態度を育てることをめざしたペース走を展開します。

音 楽 科

 高校1年生の公開授業ではシューベルトの歌曲集「冬の旅」を取り上げ、鑑賞をしたり歌ったりする中で、シューベルトが音の中にこめた深い思いを掘り起こし、読み取っていきます。
分科会では芸術3科が、この6年間総合的な学習の時間で行ってきたサイエンスUの取り組みについてそれぞれ報告し、その後研究協議を行います。

技術・家庭科

 技術科では、中学校2年生の電気学習で、メロディクロックの製作を行います。製作実習の導入としてe-黒板を活用した授業を展開し、電気学習に対する生徒の興味・関心を高めることや科学的な視点から、電気の有効利用に対する心構えや創造性を育てていきたいと思います。家庭科では家庭基礎2単位の中で、他者(家族や乳幼児、高齢者)とのコミュニケーション能力の育成を基盤にした授業を行っています。当日の授業ではその一こまを見ていただきたいと思います。

英語科

 中学1年生では、音声面の正確さ・適切さを意識し、教科書の英文を適切にすばやく使えるようになるまで繰り返し指導していきます。高校2年生(リーディング)では、四領域を有機的に関連付けた活動を通して、読み手の主体的な思考を促す授業のあり方を提案します。また、総合的な学習の時間を利用したサイエンスUでは、高校2年生が行っている、英語のプレゼンテーションについて研究発表を行います。

 

研究開発「サイエンスプログラム」(各教科の中で扱います)

当校では平成15年度より3年間,文部科学省の研究開発学校の指定を受け「中学校・高等学校を通して科学的思考力の育成を図る教育課程の研究開発」をテーマに研究開発を行ってきました。この科学教育「サイエンスプログラム」は,すべての教科が関わりを持って,科学的な思考力や資質・態度を育むことをねらいとした中学校・高等学校6カ年のカリキュラムです。

また,平成18年度からはこの研究開発の延長が認められ「中等教育における科学を支える「リテラシー」の育成を核とする教育課程の開発」をテーマにさらに3年間研究開発を行うことになりました。

下記はこのプログラムの主な枠組みです。

 「サイエンスプログラム」は理数教科だけがおこなうのではなく,すべての教科と総合的な学習において,それぞれの多様なアプローチによって科学的な思考力を育むためのプログラムを実践するものです。
 「科学的な思考力」とは,様々な能力が総合化されたものであると考えています。その幾つかを焦点化すると次のようになります。

・ 科学に関する事物・現象に関する知識の定着
・ 科学・技術への興味・関心・態度
・ 自然や社会の様々な事象を解決していく能力
・ 課題発見,主体的に判断し解決していく能力
・ 読解力,表現力,コミュニケーション能力
・ 自由で豊かな発想力,創造性,独創性
・ 科学と人間・社会との関係を俯瞰的・総合的に捉え,自己との係わりとして考察する能力

 「サイエンスプログラム」は教育課程の中に下記のように組み込んで,取り組んでいます。

中学2年,高校1年に新教科「サイエンスT

先進的な科学・技術に触れ,数学と理科の各分野をベースとした総合的な科学教育をおこないます。

総合的な学習の時間に「サイエンスU

学習指導要領にとらわれない,多様で発展的な内容を取り入れた科学教育をおこないます。

各教科で「サイエンスV

すべての教科において,科学技術とリンクした教材を開発し,多面的な視点から科学について学びます。

   (サイエンスプログラムの構造図を参照)

 生徒たちには,「サイエンスプログラム」のなかで科学・技術の基盤となる能力を高め,科学への興味・関心を持ち,科学的な思考力を伸ばしていってほしいと思います。


■ 教科別研究主題

教 科

研 究 主 題

国 語

学習者の世界を拡げる「ことば」の学び

社 会

社会を見つめる眼を育てる授業研究(X)

数 学

数学的な観点に立ち,考える力を高める教育実践(W)

理 科

問題解決力や科学的思考力を高めるための理科授業

 保健体育

養護

体のしくみを考える保健体育の授業の創造

 音 楽 

豊かで鋭い感受性を育む鑑賞指導

技術

家庭

科学的思考力を育て実践力を高める授業(U)

英 語

確かな学力を育てる英語授業の創造


■ 公開授業 



教 科
 


公  開  授  業


時限


学年・クラス


授 業 内 容


授業者


会 場




国 語


 


T


5・B


サイエンスV
誤りを見抜く


江口 修司


B教室
A棟2階)


U
 


2・B
 


<
編集>を考える


村山 太郎


B教室
B棟1階)




社 会

 


T


4・C
 


なぜ貧困はなくならなかったのか


下前 弘司


社会科教室
B棟3階)


U
 


1・A
 


北条政子という政治家〜中世封建社会の成立〜


大江 和彦


社会科教室
B棟3階)





数 学


 


T
 


5・D
 


サイエンスV
グラフを用いた常用対数の導入


後藤 俊秀


D教室
A棟1階)


U


1・B


身近な題材を用いた作図の授業


橋由美子


B教室
B棟2階)




理 科

 


T
 


4・D
 


サイエンスT
原核細胞から進化を考える


田中 伸也


生物教室
C棟1階)


U
 


3・B
 


サイエンスV
仕事と運動エネルギー


岡本 英治


物理教室
C棟3階)




保健体育

養護


 


T
 


2・AB男子
 


サイエンスV
心と体の変容に対する認識を育てる授業
2000mペース走を通して


三宅 幸信


グラウンド


U
 


4・BC女子
 


サイエンスV
新学習指導要領に対応した保健の授業の創造
〜養護教諭と作る「AEDで命を守る」授業


藤本 隆弘柳田 有子


体育館

音 楽

U

4・DE


シューベルトの魅力を探る


光田龍太郎


演奏室
C棟2階)


技 術

家 庭
 


T
 


4・B
 


サイエンスV
他者との関わりを意識させ,コミュニケーション能力を育てる家庭科の授業


高橋美与子


被服教室
B棟2階)

U

2・A


サイエンスV
e-
黒板を活用したものづくり教育
〜メロディクロックの製作


嶋本 雅宏


電気教室
C棟1階)




英 語


 


T
 


1・A
 


自発的・主体的学習を支える英語学力の基礎づくり


川野 泰崇


A教室
B棟2階)


U


5・C


学習者の思考を活性化する英語授業のあり方


池岡 慎


C教室
A棟1階)

※当校は中学校・高等学校6カ年一貫教育を実践しており,中学校を1〜3年,高等学校を

 4〜6年と呼んでいます。公開研究授業の合評会は,分科会に含まれています。

※授業内容の欄の「サイエンスT・U・V」と表記したものは,サイエンスプログラムとし

 て取り組んでいる授業です。


■ 分科会  



教 科
 


分 科 会


内  容


指導助言者


会 場



国 語

 


サイエンスU,Vの取り組みについて

授業反省および研究協議


広島大学大学院教育学研究科教授
       竹村 信治

広島大学大学院教育学研究科准教授
       佐藤 大志


A3教室
(
A棟3階)




社 会

 


授業反省および研究協議

<研究発表>
リテラシーを重視した高等学校現代社会の授業・評価  −小単元「近年の地方自治の動向」の場合−
              発表者 土肥大次郎


広島大学大学院教育学研究科教授 
       小原 友行


社会科教室
B棟3階)




数 学


 


授業反省および研究協議

<研究発表>
発達段階に応じたスパイラルな指導による学習内容の定着をめざして
              発表者 入川義克



広島大学大学院教育学研究科教授
       今岡 光範
広島大学大学院教育学研究科教授
       小山 正孝



1C教室
(
B棟2階)



理 科

 



授業反省および研究協議,情報交換


広島大学大学院教育学研究科教授
       前原 俊信
広島大学大学院教育学研究科教授
       鳥越 兼治


生物教室
(
C棟1階)


保健体育

養護



授業反省および研究協議


広島大学大学院教育学研究科教授
       黒川 隆志
福山平成大学福祉健康学部    健康スポーツ学科准教授
       山西 正記


保健教室
(体育館2階)


音 楽
 


授業反省および研究協議

<研究発表>
サイエンスU(音・美・書)6年間の成果と課題
    発表者 光田龍太郎・牧原竜浩・江草洋和
 


広島大学大学院教育学研究科教授
       三村 真弓


演奏室
(C
棟2階)


技 術

家 庭



授業反省および研究協議


広島大学大学院教育学研究科教授
       山本 透

広島大学大学院教育学研究科教授
       柴  静子


被服教室
B棟2階)


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