さくら |
和名:桜(さくら) |
学名:Prunus donarium Sieb.var. spontanea Makino(ヤマザクラ,バラ科) | |
万葉:さくら(桜). | |
日本の野生さくらの代表で,山地に広く自生,または鑑賞用に植栽される落葉高木.花は春,葉と同時に開き芳香がある.花弁は5個.果実は初夏に紫黒色に熟する. | |
ヤマザクラ | |
見渡せば 春日の野辺(のべ)に 霞(かすみ)立ち 咲きにほへるは 桜花かも 作者不詳 『万葉集』巻十 1872 見渡すと春日の野辺に霞が立って、輝くほどに咲き誇っているのは…あれは、桜の花だろうか。 |
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ソメイヨシノ
サクラがよく歌に出てくるのは万葉以後になります。江戸時代の本居宣長は「敷島の 大和心を ひと問はば 朝日に匂う 山桜花」と詠んでいます。昔から花といえば桜のことを言います。日本人の性質や日本文化を象徴する花なのでしょうか。しかし、明治以降に全国に植えられたのは、ヤマザクラではなくてソメイヨシノです。 ともあれ、サクラは日本を代表する花です。1912年に、当時の東京市長尾崎行雄がワシントン市にソメイヨシノを贈った話は有名です。ところが今年の春、このポトマック河畔の桜の幹が何者かに傷つけられ、その犯人がなんとポトマック河にすむビーバーであったということが、ニュースで報じられていました。外交問題にならなくてよかったですね。 実は食用になり、オオシマザクラの葉はサクラモチを包みます。また材は建築材、細工材として広く利用されています。(食用、建築材、細工) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 Back |