し い |
和名:椎(しい) |
学名:Shiia sieboldii Makino (イタジイ,ブナ科) | |
万葉:しい(椎). | |
本州の中部以西の暖帯域に生育する常緑高木.庭木としても植栽する.葉は厚い革質.花は晩春,上向きの穂状花序に黄色の雄花を開き,雌花の花序は少し下部からでる. | |
マテバシイの若い雄花 | |
家にあれば 笥(け)に盛る飯(いい)を 草枕 旅にしあれば 椎(しい)の葉に盛る 有間皇子(ありまのみこ) 『万葉集』巻二142 家にいるときは器に盛る飯を、今は旅の身であるので椎の葉に盛るよ。つらい旅だよ。 |
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マテバシイの果実 | |
シイの実は昔の人のお茶菓子であったり、食糧としてもたいへん重要なものでした。 シイには、スダジイとツブラジイとマテバシイの3種類がありますが、シリブカガシもシイの仲間と見てよいでしょう。いずれも渋味がなく、生で食べられます。スダジイとツブラジイは実が小さいので、なかなかまとまった量になりませんが、マテバシイ(約3p)とシリブカガシ(約2p)はまとまった量が得られるので、パンやお菓子の材料にすることができます。(食用、薪炭材、しいたけの原木) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 Back |