なつめ |
和名:夏芽・棗(なつめ) |
学名:Zizyphus jujuba Mill. var. inermis Rehd. (クロウメモドキ科) | |
万葉:なつめ(棗). | |
ヨ−ロッパ南部,西アジア原産で,庭に植栽される落葉小高木.初夏,淡黄色の小さい花が葉えきに開く.果実は長さ約3cmで,秋に黄褐色に熟す. | |
果実 | |
玉掃(たまぼうき) 刈(か)り来(こ)鎌麻呂(かままろ) 室(むろ)の木と 棗(なつめ)が本(もと)と かき掃(は)かむため 長忌寸意吉麻呂(ながのいみおきまろ)『万葉集』巻十六3830 玉掃を刈り取って来い、鎌よ、むろの木となつめの木の下を掃くために。 |
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ナツメは「夏芽」の意味で、他の植物におくれて初夏の頃に芽を出すところから、その名がついたようです。万葉時代と同じ名称で現在も呼ばれています。 ナツメの実は、リンゴのような歯ざわりで、そのまま生で食べられます。昔は乾燥して食べていました。平安時代の文献には菓子として登場します。 薬用としては、果実を天日で乾燥し、蒸して再び天日乾燥して強壮、補血に処方します。民間ではホワイトリカーに漬けて強壮、補血目的に飲みます。 茶道具の「なつめ」は、ナツメの実の形に似ているところから名づけられました。(食用、薬用) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 Back |