やまぼうし |
和名:山法師(やまぼうし).別名:やまぐわ. |
学名:Cornus kousa Buerg.(ミズキ科) | |
万葉:つみ(拓). | |
各地の山野に生える落葉高木.葉は対生.花は初夏,4枚の白い総ほう片が花弁のように見えるが、その中に小花が20〜30個球状に集まる. | |
この夕(ゆうへ) 柘(つみ)の小枝(さえだ)の 流れ来(こ)ば 梁(やな)は打たずて 取らずかもあらむ 若宮年魚麻呂(わかみやのあゆまろ) 『万葉集』巻三386 この夕べに、仙女が化したという柘(つみ)の枝がもし流れてきたならば、梁(魚を捕る仕掛け)を打つような手荒な捕らえ方をしないで、それを取れないものだろうか。 |
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熟した果実
「昔、吉野の里の美稲(ウマシネ)という若者が、吉野川に簗(ヤナ)を打ってアユをとっていました。ある日、上流から柘の枝が流れてきて簗にかかったので、家に持ち帰っておいたら柘の枝が美しい女性になりました。美稲はびっくりしましたが、その女性を妻に迎えて毎日幸せに暮らしましたとさ。」 「ヤマボウシ」の名前は、その花が、山法師が白い頭巾をかぶった姿を連想してつけられたものです。(食用、細工材) |
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校内分布図:●は植物の生育場所。 Back |