朝日新聞1995.9.19備後版より抜粋


世界中の子供たちが環境について調査した結果をコンピュータネットワーク

を使って集積し,研究や教育に役立てる米国の「GLOBE(グローブ)計

画」に日本の参加が決まり,文部省は全国二十一の中学校をモデル校に指定,

県内から福山市春日町の広島大学附属福山中学校が選ばれた。

広大福山中では,週一時限の課題学習科目として「環境学習」を選択してい

る二年生二十九人が数人ずつのグループを作り,一週間交代で観測していく。

校内にある記録計から毎日の気温(最高・最低)と降水量を読み取り,雲の

状態を観察するほか,学校近くの池の水温や水質,雑木林の植物の種類や木

の高さ,幹の太さなどを定点観測していく。

参加生徒の藤井一朗君(14)は「自分たちの取り組みが世界中に広がって,環

境保護に役立ってほしい。」と意気込んでいる。

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