gline.gif (47 バイト)

logo_f.gif (7996 バイト)

2010年度

  公開教育研究会のご案内

    −終了しました−

多くの方のご参加をいただき研究会を終了することができました。
関係の皆様にこの場をお借りして感謝いたします。

また,当校の研究開発につきましても,多くのご意見やご感想をいただきました。
これからの研究開発の参考にさせていただきます。ありがとうございました。

gline.gif (47 バイト)

研究会全体テーマ

  思考力・判断力・表現力を育む教育課程の創造  

  −クリティカルシンキングを柱とした「生きる力」の育成−

gline.gif (47 バイト)

期日  2010年 11月19日(金)

gline.gif (47 バイト)

 

主な内容

◆午前:公開授業(中学校・高等学校)

 ・教科(研究開発での新教科「現代への視座」の取り組みも含みます)
  
国語,社会,数学,理科,保健体育,芸術(書道),技術・家庭,英語

◆午後:

分科会(各教科・・・新教科「現代への視座」を含む)

全体講演会

    これからの学校と教育課程」

           国立教育政策研究所 教育課程研究センター長  神 代 浩 氏

     「企業と人材」

           マツダ財団 常務理事・事務局長   山 根 英 幸 氏

◆日程:2010年11月19日(金)

受   付

  9:209:50

公開授業T(各教科および研究開発関連新教科など)

  9:5010:40

公開授業U(各教科および研究開発関連新教科など)

11:0011:50

昼食・休憩

11:5012:50

分科会(各教科・・・研究開発の取り組みを含む)

12:5014:20

全体講演会

14:4016:40

各教科の公開授業および分科会の内容

国語科

 私たちが認識している世界は、一人一人の「ものの見方」によって規定されています。その「ものの見方」が、他者の「ものの見方」を獲得しただけのものであっては、私たちの世界はいつまで経っても借り物のままです。いったん獲得した「ものの見方」を自ら問い直すことを通して、私たちは新しい世界への視野を広げて、本当に自分のものにしてゆきます。その自らを問い直すという過程は、「ことばの学習」によって具体化されるものです。
 当校国語科では、これまでも中・高の校種や、現代文・古典などの領域を超えて、教材(テキスト)の表面に現れている主題・主張を追うだけでなく、生徒の「ものの見方」そのものを広げる「ことばの学習」をめざしてきました。今年も生徒たちの「ものの見方」に迫ってゆきます。
 生徒たちが「ものの見方」を問い直し、自分と世界とを新たにつなげてゆく授業を提案したいと思います。

 

社会科

 社会科(地歴・公民科)では「社会を読み解く力を育てる授業研究」というテーマで授業を展開します。今回の公開授業では、社会を読み解く力として不可欠な批判的な思考を重視した授業を公開します。
 中学校2年生では、地理的分野において、「世界の人口分布と変化」をテーマに人口の視点から現代国際社会を、高等学校1年生では、世界史Aにおいて、「近世朝鮮王朝における朱子学の受容と自国認識」をテーマに現代韓国社会を読み解く力を育成します。
 また、橋本康弘先生(福井大学教育地域科学部准教授・文部科学省教科調査官)をお招きして、批判的思考力とも強く結びついており、近年注目を浴びている法教育について「法教育の“これまで”と“これから”」というテーマでご講演いただきます。

 

数学科

 中学校3年生の図形(三平方の定理)の授業では、自分たちが作った図形の面積を求める活動を通して、考えを吟味し、伝えあうことを目指します。高等学校2年生の数学U(指数関数)の授業では、ある値の近似値を求める過程で、その方法を吟味・検討させる授業を行います。
 さらに、「数学科における『クリティカルシンキング』とは?」というテーマでの研究発表も行い、上記の2つの授業も含めて考察します。

 

 理 科

 理科では科学リテラシーを育む授業を展開しています。今回の公開授業はクリティカルな視点を取り入れて「ものの見方・考え方」を扱う新教科「現代への視座」の授業を公開します。
 中学校3年生の現代への視座「地球科学と資源・エネルギー」では、岩石の風化を題材に、実験と自然界との時間スケールの差をどのようにとらえるかを扱います。高等学校1年生の現代への視座「自然科学入門」では、物質の性質を考えるうえで重要な概念である化学結合と結晶について、実験の結果などをもとに考察していきます。
 また、クリティカルな思考を進めるためには、より確かな情報が必要です。高解像度の顕微鏡映像など、マルチメディアの利用方法を紹介する研究発表も行います。

 

保健体育科

 保健体育科では、他者との関わりの中で、課題を解決したり、論理的・科学的に考えながら運動を実践することで「クリティカルシンキング」を育むとともに、身体能力を高めることができる授業を展開しています。
 中学校2年生のバレーボールの授業では、ゲームの状況を判断して、意図的に攻撃を組み立てることを目指します。高等学校1年生の長距離走の授業では、自分の身体や心の変化を感じとり、内面的な思考を深める中で、合理的なペースを見つけられるような授業を目指します。

 

芸術科(書道)

 “書”における構成とはどのようなものか考えていきます。漢字・仮名の書の伝統的なやり方にもとづいた場合には、どういった配置が可能となるのでしょうか。また、絵画、ことに西洋画の構成についての考え方なども、書の作品に応用してみたいと思います。そのような試みの中で、東洋と西洋での空間認識の違いが見えてくるのではないでしょうか。
 既成の枠にとらわれない、新鮮な構想による作品を生徒とともに創りあげていきたいと思います。

 

技術・家庭科

 技術科では、中学校2年生のレスキューロボットの製作過程の中からギヤボックスの製作を取り上げます。ギヤボックスの製作では、科学的な視点から、レスキューロボットの製作過程における問題解決力を養う授業を目指します。また、ギヤ装置の実験を通して電気の有効利用に対する心構えや創造性も育てていきたいと思います。
 家庭科では、衣生活の分野を取り上げます。他の分野と関連させた簡単な小物の製作を通して針と糸に親しむ体験をさせたり、きもののデザインがフランスのファッションに及ぼした影響についてなどの興味深い情報を提供したりしながら、 生徒に新たな衣生活観を創造させていきたいと考えています。

 

英語科

 中学校3年生では、読んだ題材を元に、話す・聞く・書く活動を設定し、それらの活動を通じ、相手の意向を理解し、自分の考えを適切に表現する力を養います。
 高等学校2年生「現代評論B」では、当校で編集したテキストを使用して論理的思考力の向上に取り組んでいます。本(公開)授業では、自分と意見の異なる人にも理解してもらえるように、説得力のある根拠を提示しながら適切に論旨を組み立てる練習を行います。

 

新教科「現代への視座」
(各教科の中で扱います)

 文部科学省 研究開発学校の指定を受け,下記のテーマで全校で教育課程の研究開発に取り組んでいます。その中で,新教科「現代への視座」を設定し,実践しております。研究会では,この「現代への視座」の取り組みも各教科の公開授業や,分科会の中で報告します。

研究開発 研究課題(テーマ)

クリティカルシンキングを育成する中等教育 教育課程の開発

研究開発の詳細はこちら 

 


■ 教科別研究主題

教 科

研 究 主 題

国 語

学習者の世界を拡げる「ことば」の学び

社 会

社会を読み解く力を育てる授業研究

数 学

数学的な思考・判断・表現ができる
生徒を育てる数学授業の実践

理 科

クリティカルな視点を取り入れた理科授業

 保健体育

活きてはたらく力を育む保健体育の授業の創造

芸 術
 (書道) 


「漢字仮名交じりの書」における新たな表現の創造

 技 術・
  家 庭


問題解決力を育て実践力を高める授業

英 語

思考力・判断力・表現力を育む英語授業の創造


■ 公開授業 



教 科
 


公  開  授  業


時限


学年・クラス


授 業 内 容


授業者


会 場





国 語

 


T

 
2・A


読書生活を豊かに
   −国語科における読書指導・図書館利用指導−


 重永 和馬 

2A教室


U
 


5・A

 
「現代への視座」 現代評論A
    「グローバリゼーション」を考える 


 江口 修司

5A教室



社 会


T

 
4・E


   近世朝鮮王朝における朱子学の受容と自国認識


 森  才三

社会科教室


U


2・C

 
   世界の人口分布と変化


 見島 泰司

社会科教室



数 学

 


T

 
3・B


   図形づくりと計量


 高橋由美子

3B教室


U


5・D


   
方法を検討させる授業


 井上 優輝

5D教室




理 科


T

 


「現代への視座」 地球科学と資源・エネルギー
 
  岩石の「風化」についてクリティカルに思考する


 平賀 博之

物理教室


U



「現代への視座」 自然科学入門
   クリティカルな視点で考える結晶と結合 


 沓脱 侑記

化学教室




保健体育


 


T


・AB
男子


   
長距離走を通して心と体の変容に対する
    認識を育てる


 岡本 昌規

グランド


U
 


AB
女子


   役割行動を学ぶバレーボールの授業
   〜意図的に攻撃を組み立てよう!〜


 三宅 理子

体育館


芸 術
(書道)


U


DE


   空間構成を工夫した創作活動


 江草 洋和

A3教室


  技 術・

  家 庭


T



   レスキューロボットを創ろう!
    〜ギヤボックスの製作〜

 嶋本 雅宏

金木工室


U



   新たな衣生活観を創る

 高橋美与子

被服教室




英 語


T


5・B 


「現代への視座」 現代評論B
  紙上ディベートを通じたクリティカルシンキングの育成

 
山岡 大基

 
B教室


U


3・C


   
4技能を総合的に育成するための読解指導


 千菊 基司


3C教室

※当校は中学校・高等学校6カ年一貫教育を実践しており,中学校を1〜3年,高等学校を
 
4〜6年と呼んでいます。公開研究授業の合評会は,分科会に含まれています。

※授業内容の欄の「現代への視座」と表記したものは,研究開発として設定した新教科として
 取り組んでいる授業です。


■ 分科会  



教 科
 


分 科 会


内  容


指導助言者


会 場



国 語
 



授業反省および研究協議


広島大学大学院教育学研究科教授
           竹村 信治

広島大学大学院教育学研究科教授
           山元 隆春



会議室



社 会


授業反省および研究協議
<
講 演> 法教育の“これまで”と“これから”
          福井大学教育地域科学部准教授
             文部科学省教科調査官
 
                    橋本 康弘


広島大学大学院教育学研究科准教授
           草原 和博

福井大学教育地域科学部准教授
           橋本 康弘

  

社会科教室



数 学


授業反省および研究協議
<
研究発表> 数学科におけるクリティカルシンキング
       発表者 甲斐 章義・服部裕一郎 


広島大学大学院教育学研究科教授
           小山 正孝

広島大学大学院教育学研究科教授
           池畠  良

 

E教室



理 科


授業反省および研究協議
<
研究発表> 理科教室のマルチメディア利用
       発表者 田中 伸也


広島大学大学院教育学研究科教授
           磯崎 哲夫

広島大学大学院教育学研究科教授
           古賀 信吉

 

生物教室



保健体育

 

授業反省および研究協議


広島大学大学院教育学研究科教授
           東川 安雄

広島県教育委員会スポーツ振興課指導主事
           平田  篤

 

保健教室


芸 術

(書道)

授業反省および研究協議
<
研究発表> 芸術で育むクリティカルシンキング
       発表者 光田龍太郎・牧原竜浩・江草洋和



広島大学入学センター准教授
           高地 秀明            



A3教室



技術・
  
家庭



授業反省および研究協議


広島大学大学院教育学研究科教授
           柴  静子

広島大学大学院教育学研究科准教授
           長松 正康



被服教室



英 語



授業反省および研究協議


広島大学大学院教育学研究科教授
           松浦 伸和

広島大学大学院教育学研究科准教授
           樫葉 みつ子

 

教室

 

参加費 無料です。

資料代 2000円(資料を希望される方のみ) 
     資料の内訳(当校刊行の研究紀要・高大連携授業報告書・研究開発学校中間まとめ):予定
昼食のお弁当は800円で予約を受け付けております。

       ※代金は当日の受付でお支払いください。     


◆お問い合わせ先

広島大学附属福山中・高等学校 研究部

〒721-8551 広島県福山市春日町5丁目14番1号
E-mail  kenkyu2010@fukuyama.hiroshima-u.ac.jp
TEL 084-941-8424
  FAX 084-941-8356

◆交通のご案内

○JR福山駅下車・山陽新幹線福山駅下車 バス約20分 タクシー約15分
   バス(福山駅南口 中国バス、井笠バス)
            (※便数が少ないので,時間を確認してご利用ください)
     5番のりば「鋼管町行」 広大附属校前下車(8月18日より,13番のりばに変更されました)
    12番のりば「大谷台行」  高屋団地下車 徒歩約5分
    13番のりば「東深津経由 坪生行」 広大附属校前下車

○JR東福山駅(普通列車のみ停車)下車 徒歩約15分 バス約5分
    バス(東福山駅北口)東福山駅前バス停乗車 広大附属校前下車

学校周辺の道路略図1(画像)

学校周辺の道路略図2(画像)

福山への交通(福山市広報誌「ふくやま」から掲載)(画像)

校舎配置図(画像)


ホームページへ