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2012年度

  公開教育研究会のご案内

    

 

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研究会全体テーマ

  持続可能な社会の構築をめざした
 クリティカルシンキングの育成

 

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期日  2012年 11月30日(金)

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主な内容

◆午前:公開授業(中学校・高等学校)

 ・教科(研究開発での新教科「現代への視座」の取り組みも含みます)
  
国語,社会,数学,理科,保健体育,芸術(美術),技術・家庭,英語

◆午後:

分科会(各教科・・・新教科「現代への視座」を含む)

全体講演会(リレー講演会)
                     
  講師
    広島大学大学院教育学研究科教授      森 敏昭 先生

    広島大学大学院国際協力研究科教授     藤原章正 先生    

◆日程:2012年11月30日(金)

受   付

  9:20   9:50

公開授業T(各教科および研究開発関連新教科など)

  9:5010:40

公開授業U(各教科および研究開発関連新教科など)

11:0011:50

昼食・休憩

11:5012:50

分科会(各教科・・・研究開発の取り組みを含む)

12:5014:20

全体講演会(リレー講演会)

14:4016:40

 

各教科の公開授業および分科会の内容

国語科

 私たちが認識している世界は,一人一人の「ものの見方」によって規定されています。その「ものの見方」が,他者の「ものの見方」を獲得しただけのものであっては,私たちの世界はいつまで経っても借り物のままです。いったん獲得した「ものの見方」を自ら問い直すことを通して,私たちは新しい世界への視野を広げて,本当に自分のものにしていきます。その自らを問い直すという過程は,「ことばの学習」によって具体化されるものです。
 国語科では,これまでも中高の校種や,現代文・古典などの領域を超えて,教材(テキスト)の表面に現れている主題・主張を追うだけでなく,生徒の「ものの見方」そのものを拡げる「ことばの学習」をめざしてきました。今年も生徒たちの「ものの見方」に迫っていきます。生徒たちが「ものの見方」を問い直し,自分と世界とを新たにつなげていく,クリティカルシンキングをとりいれた授業を提案したいと思います。
 

社会科


 社会科(地歴・公民科)では「社会を読み解く力を育てる授業研究」というテーマで授業を展開します。
今回の公開授業では,社会を読み解く力として不可欠なクリティカルシンキングを重視した授業を公開します。
 中学校1年生では,地理的分野において,「アジアとの結びつきを強めるオーストラリア」をテーマに特定の見方から地域的特色を理解させ,さらに特定の見方を批判していく授業を公開します。高等学校2年生では,日本史Aにおいて,「近代日本と社会インフラ」をテーマに社会のあり方を読み解く力を育成します。
 また,小原友行先生(広島大学大学院教育学研究科教授)をお招きして,「思考力・判断力・表現力を育成する社会科授業のイノベーション〜NIEを取り入れた学習指導を中心に〜」というテーマでご講演いただきます。

 

数学科

 中学2年の授業では図形の問題を題材に,生徒間で相互評価を行い,お互いの考えを共有するという活動を通して,さらによいものを作り出させる授業を目指します。高校2年の授業では,教科「現代の視座」における「数理情報」の中で,人口モデルについて考えていきます。数学モデルとして考えた人口モデルでシミュレーションを行い,その解の妥当性を検証し,仮説を見直すという,モデル化の過程に沿った活動をする授業を展開します。

 

 理 科


 
理科では,持続可能な社会の構築に必要とされる資質・能力を育む授業の開発を行っています。公開授業では,中学校は進化を題材にクリティカルシンキングの育成を,高等学校は新教科「現代への視座(自然科学入門)」においてESDに関連した視点の育成をそれぞれねらいにして展開します。分科会では,当校の研究開発がめざすものと理科での取り組みについての説明と議論を行います。また,後藤顕一先生より,平成24年3月に国立教育政策研究所がまとめたESDに関する研究について話題提供をいただきます。


保健体育科

 保健体育科では,クリティカルな視点を持ち,論理的・科学的に運動を実践していく中で,自己や他者の身体や心の変容に気づき,お互いの技能を高めることができる授業を展開してきました。
 中学1年生男子のマット運動では,様々な予備運動を取り入れて運動感覚を掴ませながら,技や各局面での体の使い方を考えていくことで,「分かる−できる」を一元化できるような授業をめざします。
高校2年生男子の三段跳びでは,スムーズなホップ・ステップ・ジャンプができるよう体の使い方を工夫したり,そこで生じた課題を解決していくことで,三段跳びの魅力が味わえるような授業をめざします。

 

芸術科(美術)

 美術では,高校1年生のクリティカルシンキングの授業をおこないます。
クリティカルシンキングを批判的思考にとどまらず,そこから新しいものを創造的に表現する力を養うことを美術では考えています。今回は,絵画の構図について,構図の違いで絵の印象がどう変わってくるか,その心理的効果を生かした表現ができるよう画面構成の技法を学習します。
分科会では芸術3科(音・美・書)のクリティカルシンキングの取り組みを発表します。


技術・家庭科

 技術科の授業では,自動ドアの模型を教材として使用し,プログラムによる計測と制御の授業を行います。身近な存在である自動ドアのプログラムの作成を通して,計測と制御に関する技術を,社会環境や資源・エネルギーなどの視点から多面的に考えることで,技術と人の生活とのつながりを意識した計測・制御の授業を行いたいと思います。 
 家庭科では,有限な資源の活用方法を多面的に考えて生活に活かし変えていく,という授業を衣生活の分野で行います。衣生活文化の過去,現在を知ることで,未来を考えてみる。そうすることによって,現在の自分の生活はどうあるべきなのかが見えてくると思います。どうやって生徒に過去や現在を知らせるのか,また未来を創造させるのか試行錯誤の授業を見ていただきたいと考えています。 


英語科

 中学校では,2年生を対象とし,「繰り返し」「語彙強化」「文法理解」をキーワードに,「伝える力」の育成を目指した授業を展開します。高等学校では,1年生を対象とし,書かれた内容から筆者のメッセージを読み取り,考えたことを書くことで,「伝える力」の育成を目指した授業を展開します。また,新教科「現代への視座」の英語科の取り組みとして,高校2年生を対象に実践している,英語によるディスカッション活動について研究発表を行います。

 

新教科「現代への視座」
(各教科の中で扱います)

 文部科学省 研究開発学校の指定を受け平成21年度〜23年度研究してきました「クリティカルシンキングを育成する中等教育 教育課程の開発」は,昨年度最終年度を迎え無事終了しました。また,平成24年度〜26年度の延長指定をいただき,下記のテーマでESDの視点を取り入れた教育課程の研究開発に全教科で取り組んでいます。
 この教育課程では中学校,高等学校に新教科「現代への視座」を創設し,実践しております。研究会では,この「現代への視座」の取り組みも各教科の公開授業や,分科会の中で報告します。

平成24年度〜26年度 研究開発 研究課題(テーマ)

持続可能な社会の構築をめざしてクリティカルシンキングを育成する,新教科「現代への視座」を柱とした全ての教科で取り組む中等教育
教育課程の研究開発

平成21年度〜23年度 研究開発の詳細はこちら 
平成24年度〜26年度 研究開発の詳細はこちら(工事中) 

 


■ 教科別研究主題

教 科

研 究 主 題

国 語

学習者の世界を拡げる「ことば」の学び

社 会

社会を読み解く力を育てる授業研究

数 学

クリティカルシンキングを育む数学授業の実践

理 科

持続可能な社会の構築をめざした理科授業
−必要とされる資質・能力の育成−

 保健体育

多面的・総合的に考える力を育てる体育の授業の創造

芸 術
 (美術) 


「新しい芸術の表現」絵画作品から様々な構図法を学ぶ

技術・家庭  資源の活用方法を多面的・創造的に考え、生活に活かす授業
   英 語


「伝える力」を高める英語授業


■ 公開授業 



教 科
 


公  開  授  業


時限


学年・クラス


授 業 内 容


授業者


会 場

国 語

T

1・C    古典との出会い―『竹取物語』を読む― 井上 泰 1C教室


U
 

5・C

    「歴史」について考える

 石井 希代子 5C教室
社 会

T

・V

   近代日本と社会インフラ

大江 和彦 社会科教室

U

・A

   アジアとの結びつきを強めるオーストラリア

土肥 大次郎 社会科教室
数 学 

T

2・C    相互評価を活かす授業  井上 優輝 2C教室
U

・D

 「現代への視座」 数理情報
   
   人口モデルを考える

甲斐 章義 情報処理
演習室
理 科

T

   生物の変遷と進化  林 靖弘 生物教室

U

・A

 「現代への視座」 自然科学入門

   
電気分解

 沓脱 侑記 化学教室

保健体育

T
・AB

   運動感覚能力を育むマット運動の授業
   〜体つくり運動との関連を図って〜

 合田 大輔 体育館

U

AB    めざせ10m!! 思考・工夫する三段跳びの授業   藤本 隆弘 グラウンド

芸 術
(美術)

U

 「現代への視座」 クリティカルシンキング
  
 「新しい芸術の表現」絵画作品から
    様々な構図法を学ぶ

 牧原 竜浩 美術教室
技 術・
家 庭

T

   持続可能な衣生活のあり方を多面的に考える  橋 美与子  被服教室

U

    プログラムによる自動ドアの計測と制御  嶋本 雅宏  電気教室
英 語

T

   読解活動を通じた「伝える力」の育成  久松 功周 4C教室

U

・A    「伝える力」の育成を目指した授業  池岡 慎
2A教室

※当校は中学校・高等学校6カ年一貫教育を実践しており,中学校を1〜3年,高等学校を
 
4〜6年と呼んでいます。公開研究授業の合評会は,分科会に含まれています。

※授業内容の欄の「現代への視座」と表記したものは,研究開発として設定した新教科として
 取り組んでいる授業です。


■ 分科会  



教 科
 


分 科 会

内  容

指導助言者

会 場

国 語 授業反省および研究協議

広島大学大学院教育学研究科教授
           竹村 信治

広島大学大学院教育学研究科教授
           山元 隆春

会議室

社 会


授業反省および研究協議
<講 演>
 思考力・判断力・表現力を育成する社会科授業の
 イノベーション NIEを取り入れた学習指導を中心に
         広島大学大学院教育学研究科教授
                 小原 友行

広島大学大学院教育学研究科教授 
           小原  友行

社会科教室

数 学


授業反省および研究協議
<研究発表>
 高等学校の数学授業における多面的な見方の指導
 〈代数的方法から解析的方法への変容〉の授業構成
        発表者 清水 浩士 

広島大学大学院教育学研究科教授
           池畠 良

広島大学大学院教育学研究科准教授
           入川 義克

6E教室
理 科
授業反省および研究協議

国立教育政策研究所 基礎研究部総括研究官
           後藤 顕一

広島大学大学院教育学研究科教授
           磯ア 哲夫

生物教室

保健体育
授業反省および研究協議

広島大学大学院教育学研究科教授
           東川 安雄

広島大学大学院教育学研究科准教授
           岩田昌太郎

保健教室

芸 術
(美術)

授業反省および研究協議
<研究発表>
芸術科(音・美・書)のクリティカルシンキングの取り組み
       発表者 光田龍太郎・牧原竜浩・江草洋和
広島大学大学院教育学研究科教授
           内田 雅三 
美術教室
 技術・
家庭
授業反省および研究協議 広島大学大学院教育学研究科教授
           柴 静子

広島大学大学院教育学研究科准教授
           川田 和男
被服教室 

英 語

授業反省および研究協議 
<研究発表>英語科における「現代への視座」の取り組み                 発表者 川野 泰崇

広島大学大学院教育学研究科教授
           松浦 伸和

広島大学大学院教育学研究科准教授
           樫葉 みつ子

教室

 

参加費 無料です。

資料代 2000円(資料を希望される方のみ) 
     資料の内訳(当校刊行の研究紀要・高大連携授業報告書・研究開発学校中間まとめ):予定
昼食のお弁当は800円で予約を受け付けております。

       ※代金は当日の受付でお支払いください。     



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