1996広島大学附属福山中・高等学校 教育研究会


期日

1996年9月26日(木)

・受   付  9:30〜10:00
・公開授業T 10:00〜10:50
・公開授業U 11:10〜12:00
・分科会   13:00〜16:00

1.申込期間 9月19日(木)まで。当日の申し込みも受け付けますが、準備の
  都合上できるだけ前もって申し込み下さい。

2.申し込み方法
○インターネットをご覧いただいている方は、下記にメールをお送り下さい。

E−mail
nagasawa@fukuyama.hiroshima-u.ac.jp
氏名、学校名、参加分科会名、弁当(800円)の有無を書いて下さい。
資料代として2.000円、弁当代800円を、当日朝、受付でお支払い下さい。

○通常の申し込み方法については下記まで資料を請求して下さい。
〒721 広島県福山市春日町5丁目14番1号
広島大学附属福山中・高等学校 研究部 TEL0849-41-8350 FAX0849-41-8356


各教科の公開授業および研究発表内容

国語科

「大伴旅人の鞆の歌」 中学校3年生の選択国語の授業で、郷土とつながる万葉集の歌を学習しました。 生徒は教室で「大伴旅人物語」を読み、教室を出て、旅人が歌をつくった地である鞆の浦を訪れて、 理解を深め広げました。その実践を発表します。また、高等学校では、5年生(高2)の現代文で、 大岡信の文章を教材とした授業をします。
 授業、分科会を通して、古典に親しみ、古典を楽しむことについて考えたいと思います。


社会科

未来は現代の諸課題の克服によって切りひらかれる。高等学校「世界史A」では、 現代社会の課題の一つとして民族問題を、外生的移民共同体としてマイノリティ政治を模索す る民族問題を採り上げ、ドイツを事例とした教材を提示する。
中学校公民的分野では、日本国憲法がかかえている課題を提示する。
分科会では、仏教美術に関する講演で、地域の仏像の紹介も加える予定。


数学科

 これからの数学教育はどうあるべきか、特に、コンピュータや作業活動、課題学習は 授業の中でどのように位置づけられていくのか、・・・etc、について2つの研究授業と 2本の研究発表をおこないます。
 研究授業では、入川教官が中学2年生の関数を題材に、コンピュータを用いながら数量 と図形の接点について考えさせる授業を、もう1つは、当校の若手のホープである佐々教官が、 電卓を用いた三角比(高校1年−数学T)の授業を行います。


理科

「環境教育」に関して、当校の環境教育への取り組みを総括した研究発表と、高校1年 総合理科で身の回りの自然放射能の測定調査を題材とした課題研究の研究授業を行う。
「授業でのコンピュータの活用」に関して、中学1年2分野でアブラナの子房の成長過程観察 についての考察にコンピュータを用いる試みの研究授業を行う。
また、広島大学教育学部の武村重和教授に「新しい理科教育観・新学力観」の講演をしていただきます。


保健体育科

 今日、学校週5日制の完全実施に向けて、学習内容の精選を行うことが教育現場の課題と なってきている。そこにおいては、学校教育で身につける基礎・基本とは何かということが 問われることになり、自分の未来を自ら切り拓くための力となる基礎・基本を教育活動のあ らゆる場面を通して培っておく必要があろう。
一言で言えば、「自己教育力」ともいうべきものであるが、「新学力観←→真の学力観」 とは何かということも視野に入れながら、中学校1年生女子の鉄棒運動、高等学校2年生の 三段跳びの学習活動を通して、課題を見いだし、ひいては今後の体育教育のあり方について も模索したい。


美術科

 公開授業では、生徒ひとりひとりがコンピュータグラフィックスのソフトウェアーを 活用した表現活動の展開を試みます。
研究発表1では、コンピュータを表現するための道具や素材として活用し、創造性を育 み個性的な自己表現を支援する有用な教育機器であるととらえ、その可能性を実践例をと おしてレポートします。
研究発表2は、インターネットを利用した美術鑑賞学習の試みについて、デモンストレーション を行いながら紹介します。


書道科

 楷書は一番身近な書体ですが、毛筆となると話は少し違います。 例えば「線」をとってみても、それはどのように生まれ、発展してきたのでしょうか。 いろいろな「起筆」や「運筆」を試みさせるなかで、生徒とともに考えてみたいと思います。
 また、講習会では「箔押し」等について教えていただき、「書」についての幅広い知識を身につけていこうと考えています。


英語科

   ・・・for language,・・・
can touch life at its fullest and richest
と P. Gurrey が言うように,自他の理解には有効に言語を使うことである. 言語の「木」を見て,「森」を見ない風潮に風穴を開けたい.
コンピューターの時代である。学校教育においては、英語教育においてもどのような利用法があるのだろうか。そのさわりだけでも、触ってみたいと思います。


インターネット

 6月18日に発表された、中央教育審議会の「中間まとめ」においても、 情報ネットワークが、これからの学校教育に大きな役割りをはたすであろうことが、 述べられています。
研究会では、インターネットの教育利用の具体的な事例を 「100校プロジェクト」等の実践をもとに報告するとともに、大阪大学の山内先生から、 インターネットの可能性についてお話しいただきます。


昨年(1995年度)の教育研究会の内容


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