広島大学附属福山中・高等学校 Page2/2

100校プロジェクト 平成7年度実施状況 【2/2】


◇ Keypalプロジェクトへの参加
 英語科の指導のもとに、高等学校1年生11名がハワイ・ホノルルの私立Mid Pacific Institute
校日本語クラスの生徒との電子メール交流に参加している。

◇ ホームページの作成
 当校の情報を発信し,多方面から反響のメールを頂いた。学校紹介のページでは,当校の教育の特色
や学校バラ園などの施設を紹介している。
 1995年9月におこなった教育研究会は,ホームページでも要項を発表し,電子メールによる参加
受付もおこなった。特にインターネット分科会のパネルディスカッションには多くの方の参加を頂き,
充実した討論を行うことができた。
 また,地域情報の発信にもつとめ,授業で活用した。福山市の紹介のページでは,当地の史跡や観光
地の紹介などがある。
 ふくやま美術館のページは,地域の芸術文化情報の発信に寄与すると共に,児童生徒の美術鑑賞学習
に活用する事を目的として作成した。データの入力作業には美術を選択している生徒も参加している。
 各教科のページ(理科保健体育美術英語)では,教育研究や授業の実践についての情報を発信
し,その成果を公開している。
 卒業生のページでは,母校へのメッセージや,卒業生同士の交流が掲載されている。

◇ WWW情報の活用
 NASAのハッブル望遠鏡の撮影した写真や,阪神大震災を引き起こした野島断層の写真などを各地
のWWWサーバから集め,校内のハードディスクに情報を蓄積し,授業で利用した。また,ルーブル美
術館などの世界の美術館サイトの作品をアクセスしながら,美術鑑賞学習をおこなった。

○1995年度の成果と課題

 1995年度は,本校にとってのインターネット元年であった。インターネットがどのようなものか
生徒にも教職員にもその理解が深まった。と同時に,教育利用をする上での有効な活用の可能性が認識
された。
 インターネットの技術は今だに急速な進歩を続けており,これからの発展にも大いに期待できる。技
術的にも,それらへの対応に追われた年であった。
 サーバの管理や保守についての未熟さを感じながら,十分な対応ができないままに時間が過ぎてしま
った。

○1996年度の予定、構想

 当校でのインターネットの利用は,1995年度はホームページの作成と各教科での利用を中心に実
践してきた。これらについては,前年度の実践を元にさらに活用の幅を広げていきたい。具体的には,
校内における研究体制を整備し,すべての教科での活用を考えていきたい。クロスカリキュラムの検討
や教員の研修も実施していく予定である。
 また,生徒がインターネットにふれる機会を増やし,生徒自身による情報の発信や世界との交流にも
取り組み,地域の拠点校としての教育情報の発信や収集に努め,地域に開かれた教育活動をおこないた
い。
 さらに,これからは世界中の多くの情報から,いかに必要なものを集めどのように活用していくか,
その能力が,生徒にも教員にも求められる。サーチエンジンの利用など,そうした意味でのインターネ
ットの利用教育についても,模索していきたい。


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