1997年度 広島大学附属福山中・高等学校 教育研究会報告
日時: 1998年9月25日(金)
教育研究会理科テーマ
「新しい理科教育へのアプローチ(コンピュータネットワークを活用した環境教育) 」
1限:公開授業「身の回りにみられる酸性雨の影響調査」
授業担当者:平賀 博之
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中学校課題理科の授業でここ数年環境問題に取り組んできた。特に95年度からは100校プロジェクトの指定を受けインターネット環境が整備された。現在,GLOBEやEILNetに参加し,全国的な活動に参加している。今回の授業では,東京学芸大学と回線をつなぎ,大理石の暴露実験の結果を調べ,大理石が酸性雨などから受けた影響を元に,環境問題について考えさせた。雨に当てた石の質量は0.1%程度の減少がみられたが,百葉箱の中に設置したものの質量はわずかに増加していた。これについては石を水につけ,その水の導電率を調べることで考察をしていく予定であった。当日は東京学芸大学の二宮修治助教授に指導助言者としておこし頂き,有益な議論をした。
2限:公開授業「大気圏の科学」
授業担当者:呉屋 博
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本時は,高校1年総合理科の大気圏の科学についての課題研究「大気と地球環境の保全」の中間報告の時間として位置づけている。この単元の探究活動を通して,40名を5つのグループに分け,グループごとに「大気圏の問題とその解決についてのどのような調査プロジェクトが世の中のニーズとして求められるか」を配慮して各プロジェクトチームごとに活動テーマを決め,各グループのメンバーは社会の構成員としての役割(ロールプレイ)を想定した。発表は活動目標,活動内容,活動状況,課題と問題点,役割設定と取り組みの自己評価を発表し,他の生徒からの評価,問題点の指摘,今後の報告書作成に向けてのアドバイスを受ける。
研究発表「WWWを活用した環境教育」
発表者:山下雅文
講演「21世紀の理科教育」
広島大学教育学部教授 武村 重和
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