広島大学附属福山中・高等学校
コンピュータリテラシーの育成に関する実践的研究
コンピュータリテラシー育成の意義
近年、インターネットなどの情報ネットワーク利用の拡大やマルチメディアなどの普及にともない、学校教育で情報を活用する能力の育成が重要視されている。また、生徒の主体的な学習活動「生きる力」を支援し、学習内容をより豊かにする道具として、コンピュータを有用に活用することが求められている。当校では、より意義深いコンピュータの授業への活用を開発実践するとともに、これから必要とされる生徒の情報リテラシーについて研究を進めている。
中学1年生での実践
(中・高6カ年一貫教育の中での位置づけ)すでにコンピュータは多くの教科・科目の授業で活用されているが、利用形態や内容は様々である。そのリテラシーの育成についても、各教科が独自に必要な対応をしており、学校教育全体での統一したカリキュラムは明確でなかった。
そこで、中高一貫教育を実施している当校では、中学校1年生の段階で全ての生徒がコンピュータ活用の基本的な能力を身につけることを目的とした授業を「 総合的な学習の時間」(週2時間)で実施している。この授業が生徒の学習活動全体に関わるメリットとしては次の点が上げられる。
- ハードウェアーの操作やOSの扱い、ネットワークを活用する上でのモラルなど、コンピュータを活用する基礎的な知識や技能を修得できる。
- ワープロ・表計算・グラフィックス・インターネットなど、ソフトウェアーの基礎的な活用能力が育成され、以後、中高6年間にわたって各教科等での様々な学習活動に生かされる 。
- 各教科等の学習でコンピュータを利用するとき、その基本操作などの説明や指導が省略でき、教科学習の内容に専念できる。
▼中学校1年生の実践
MPEG 680KB(動画)
RealVideo(動画)
▼放課後のコンピュータ教室
MPEG 2.6MB(動画)
RealVideo(動画)
※コンピュータリテラシーが伸長されると、生徒たちは放課後、授業の課題等に自由にコンピュータを活用して学習活動に生かしている。実践 事例(中学校1年) 表現の方法を学ぼう ねらい・指導上の工夫点
表現の方法を学 ぼう 単元計画
探究のまとめをWebページにしよう ねらい・指導上の工夫点
探究のまとめをWebページにしよう 単元計画
※この事例は総合的な学習「LIFE」での実践である。
ネットワークの教育利用
通産省「ネットワーク利用環境提供事業」(通称100校プロジェクト)の指定を受け、インターネットの教育利用について研究推進をしています。
研究プロジェクトの詳細は以下をご覧下さい。■新100校プロジェクト実施報告(平成9年度)
■100校プロジェクト活動状況報告書(平成8年度)
■100校プロジェクト活動状況報告書(平成7年度)
■グローブプログラム(GLOBE)研究指定校 /実施報告書