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2004年度

公開教育研究会のご案内

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研究会全体テーマ

  確かな学力を育てる教育課程の創造

− 問題解決力や科学的思考力を高めるための研究実践 −

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期日  2004年 10月1日(金)

 本年の研究会は終了しました。多数のご参加,ありがとうございました。

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主な内容

◆午前:公開授業(中学校・高等学校)

 ・教科(国語,社会,数学,理科,保健体育,家庭,書道,英語

 ・研究開発サイエンスプログラム

当校は文部科学省委嘱 研究開発学校に指定されています。
(平成15年度〜平成17年度)
研究テーマ
中学校・高等学校を通して科学的思考力の育成を図る教育課程の研究開発

当校の総合的な学習の研究実践はこちらをご覧下さい

◆午後:

全体会(当校の教育研究の概要)

分科会(各教科・・・サイエンスプログラムを含む)

◆日程:2004年10月1日(金)

受   付   9:20〜9:50
公開授業T(各教科およびサイエンスプログラム)   9:50〜10:40
公開授業U(各教科およびサイエンスプログラム) 11:00〜11:50
昼食・休憩 11:50〜12:50
全体会(教育研究の概要) 12:50〜13:40
分科会(各教科・・・サイエンスプログラムを含む) 14:00〜16:00

参加費 無料です。

資料代 2000円(資料を希望される方のみ) 
            資料の内訳(研究会要項・研究紀要・総合的な学習研究報告書)     


公開授業一覧

※当校は中学校・高等学校6カ年一貫教育を実践しており,中学校を1〜3年,高等学校を4〜6年と呼んでいます。

教科等
公  開  授  業
時限 学年・クラス 授 業 内 容 授業者

国 語
 
T 4・A サイエンスU  「ものの見方」を問題化する授業 江口修司
U 2・C        「ものの見方」を問題化する授業 石井希代子

社 会
T 3・C        司法制度改革 樋口雅夫
U 6・選択 サイエンスV  世界の環境問題−地球温暖化について− 和田文雄

数 学
 
T 4・E サイエンスT  数値データから関数をみつける 村上和男
U 1・A        方程式の利用 釜木一行

理 科
 
T 4・C サイエンスT  エネルギーと人間 山下雅文
U 2・A サイエンスT  環境をテーマにしたデータ分析・データ表現 平賀博之
保 健
体 育
 
T 3・AB男子 サイエンスV  「けあがり」はなぜあがれるのか? 岡本昌規
U 5・DE女子        ロビングからはじめるソフトテニス 藤本隆弘
家 庭 U 4・D サイエンスV  科学的視点を育てる調理実習 高橋美与子
書 道 U 4・ABC        身近な題材をもとにした漢字仮名交じりの書 江草洋和

英 語
T 5・C サイエンスU パワーポイントを利用したプレゼンテーションその1 山田佳代子
U 1・C      Autonomous Learner の育成を目指した
       『学びの共有』のある授業の創造
池岡 慎

※授業内容の欄の「サイエンスT・U・V」と表記したものは,サイエンスプログラムとして取り組んでいる授業です。


分科会一覧


教科等
 


部会別研究主題
 

分 科 会

内  容

指導助言者


国 語
 
学習者の世界を拡げる「ことば」の学び −「ものの見方」を問題にする授業− 授業反省および研究協議 広島大学大学院教育学研究科教授      竹村信治
 

社 会
 
社会を見つめる眼を育てる
授業研究
 
授業反省および研究協議
<講演>「特色ある学校づくりと社会科授業」
  広島大学教授 小原友行

広島大学大学院教育学研究科教授         小原友行
 



数 学


 


数学的な観点に立ち,考える力を高める教育実践

 
授業反省および研究協議
<研究発表>「高等学校数学の教材を考える」
        発表者 清水浩士
<研究発表>「中学校数学科における出店授業の調査研究−中学校2年生を対象として−」
       発表者 岩田耕司

広島大学大学院教育学研究科教授         今岡光範

広島大学大学院教育学研究科教授         岩崎秀樹
 



理 科

 


問題解決力や科学的思考力を高 める理科授業

 
授業反省および研究協議
<話題提供>「科学的思考力に関する調査と評価」
   広島大学講師 清水欽也
<講演>「科学的思考力を高める科学教育」
   広島大学教授 池田秀雄
広島大学大学院国際協力研究科教授        池田秀雄

広島大学大学院教育学研究科講師         清水欽也


保 健
体 育
 

「わかる」を深める体育授業

 

授業反省および研究協議

 

広島大学大学院教育学研究科教授
江刺幸政

広島県教育委員会指導主事
湯元清治
 


家 庭

 


食材の持つ特性を科学的視点で捉え生かす実習授業実践
 
授業反省および研究協議
<研究発表>「うん,なるほど納得,先人の知恵 ! (伝統文化の継承)」 発表者 小林京子

広島大学大学院教育学研究科教授         井川佳子
  

書 道
 
漢字仮名交じりの書における
書表現を工夫する
授業合評会および講習会
全国高等学校書道研究会顧問          三谷 明
 
英 語
 
確かな学力を育てる授業の創造
−問題解決力や科学的思考力を高めるための授業実践−
授業反省および研究協議

<研究発表>「指導と評価の一体化をめざした高等学校1年生の取り組み」
 発表者 千菊基司,多賀徹哉
広島大学外国語教育研究センター教授
三浦省五

広島大学大学院教育学研究科助教授        松浦伸和

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※授業の合評会は,分科会に含まれています。

各教科の公開授業および分科会の内容

国語科

 私たちは,一人一人の「ものの見方」によって各人の世界が規定されています。その「ものの見方」をただ獲得するだけではなく,いったん獲得した「ものの見方」を自ら問い直すことを通して,私たちは新しい世界への視野を広げます。
 生徒たちにとって,「ものの見方」そのものを拡げることのできる「ことばの学習」とは,どのようなものかを考えてみました。中・高の校種や,現代文・古典などの領域を超えて,教材(テキスト)の表面に現れている主題・主張を追うだけでなく,「科学」や「論理」ということを切り口にして,生徒たちの「ものの見方」に迫ってゆきます。

社会科

「社会を見つめる眼を育てる授業研究」というテーマで,現代社会を分析・理解するための試案を提供できる授業研究をめざしています。
 中学校では,3年生の公民的分野で「司法制度改革」を主題とした研究授業を行います。なぜ,今「改革」なのか。裁判員制度・法科大学院などの事例を取りあげながら,国民主権の観点を踏まえて探究していきます。高校学校では,3年生の地理Bで「世界の環境問題―地球温暖化について―」についての研究授業を行います。これはサイエンスVとして開発した授業でもあり,温暖化対策について探究します。広島大学の小原友行先生による「特色ある学校づくりと社会科授業」という題の講演も行ないます。

数学科

 高校1年生はサイエンスの授業として自然科学の中で,中学校1年生では問題解決の場面で,それぞれ,数学の有用性を感じ取る授業を試みます。また,生徒が主体的に活動する中学校の「出店授業」に関する調査報告,高等学校教科書の教材の意味を考える発表を通して生徒の考える力を高めるための方策を考えたいと思います。

理 科

 研究開発学校指定2年目の今年度の理科の公開授業は,新教科サイエンスの実践を行います。中学校2年の「サイエンスTA」では「環境と人間の生き方」についての学習を進めていきます。高校1年の「サイエンスTB」では「エネルギーと人間」の分野での授業を行います。分科会では,広島大学の池田秀雄先生による「最近の科学教育の動向について」の講演とともに,清水欽也先生よる「科学的思考力に関する調査と評価」についての話題提供を行う予定です。

保健体育科

 体育の授業で,自ら学び自ら考える力を育成するためには,自己の課題を見つけ,その解決方法を工夫し,実践し,そして発展させることが出来るような授業にしていくことが求められます。そしてそのためには,生徒自身が学習の過程で運動の原理原則を「わかる」ことが大切です。今回は中学3年生男子の「鉄棒」と高校2年生女子の「ソフトテニス」の授業で,生徒がそれらの運動を工夫しながら実践する中で,「わかる」ことを深めていけるようにしたいと考えています。

家庭科

 家庭科では,科学的視点で生活を捉えより能率的なやり方を生活の中で実践していく生徒を育てたいと,全ての領域で日頃から授業を行っています。特に,今年は調理実習で生活を科学的に見つめ直す力を効果的につけていく方法について研究し,授業を展開していきたいと考えています。家庭一般4単位から家庭基礎2単位へと2単位減の影響は大きく,教師も生徒も満足できる内容にしていくには,どうしたらいいのか,それも現在の大きな課題です。短時間を有効に使い,生徒にとって興味深い実験実習になり,生活に応用していく力がつくように,そんな欲張りな思いを抱きながら授業を工夫してみたいと思っています。

書道科

 活字が氾濫する現代における書表現とは何か。筆文字とはどういうものなのか。生徒にとって身近な素材をもとにした作品を創っていく中で考えたいと思います。古典・古筆に基づいた表現だけではなく,日常生活のなかにある筆文字・毛筆書体なども取り入れながら,具体的に表現の工夫をします。
 線質とは,強弱とは,墨色とは,にじみ・かすれとは,強調とは,構成とは,様々な要素を考える中,生徒とともに書表現の可能性を探ります。

英語科

 高校2年生(サイエンスU)では,グループごとに科学に関連した研究テーマを設定し,それらのテーマ設定の理由について,パワーポイントなどを利用しながら英語でプレゼンテーションを行います。
 中学校
1年生では,「個のレベルに応じた授業」(教室をCALLに!)と「学びの共有のある授業」を両立させることにより,より質の高い授業の創造を提案します。
 また,研究発表では,指導と評価の一体化をめざした高校1年生の取り組みを紹介します。

研究開発「サイエンスプログラム」

 当校は,文部科学省研究開発学校の指定を受け,中学校・高等学校を通して,科学的思考力や独創性などの能力を培うことをめざして「サイエンスプログラム」のカリキュラム開発と研究実践に取り組んでいます。
 「サイエンスプログラム」は理数教科だけがおこなうのではなく,すべての教科と総合的な学習において,それぞれの多様なアプローチによって科学的な思考力を育むためのプログラムを実践するものです。
 「科学的な思考力」とは,様々な能力が総合化されたものであると考えています。その幾つかを焦点化すると次のようになります。

 ・ 自然の事物・現象に関する知識の定着
 ・ 科学技術への興味・関心・態度
 ・ 自然や社会の様々な事象を認知する能力
 ・ 課題を発見し,主体的に判断し解決していく能力
 ・ 読解力,表現力,コミュニケーション能力
 ・ 自由で豊かな発想力,創造性,独創性
 ・ 科学と人間・社会との関係を俯瞰的・総合的にとらえる能力

 「サイエンスプログラム」は教育課程の中に下記のように組み込んで,取り組んでいます。

中学2年,高校1年に新教科「サイエンスT」

先進的な科学・技術に触れ,数学と理科の各分野をベースとした総合的な科学教育をおこないます。

総合的な学習の時間に「サイエンスU」

学習指導要領にとらわれない,多様で発展的な内容を取り入れた科学教育をおこないます。

各教科で「サイエンスV」

理数系以外の教科において,科学技術とリンクした教材を開発し,多面的な視点から科学について学びます。

   (サイエンスプログラムの構造図を参照)

 生徒たちには,「サイエンスプログラム」のなかで科学・技術の基盤となる能力を高め,科学への興味・関心を持ち,科学的な思考力を伸ばしていってほしいと思います。


◆お問い合わせ先

広島大学附属福山中・高等学校 研究部

〒721-8551 広島県福山市春日町5丁目14番1号
E-mail  fkenkyu@fukuyama.hiroshima-u.ac.jp
TEL 084-941-8424  FAX084-941-8356

◆交通のご案内

・JR福山駅下車 バス約20分 タクシー15分
−バス(福山駅南口 中国バス 井笠バス)
5番のりば「緑が丘経由 鋼管行き」
12番のりば「深津経由 大門行き(笠岡行き)」
17番のりば「高屋団地経由」 すべて広大付属校前下車
・JR東福山駅下車(普通列車のみ停車) バス5分 徒歩約20分

学校周辺の道路略図1(画像)

学校周辺の道路略図2(画像)

福山への交通(福山市広報誌「ふくやま」から掲載)(画像)

校舎配置図(画像)


◆過去の研究会の内容がご覧いただけます。

2003年度の教育研究会の内容

2002年度の教育研究会の内容

2001年度の教育研究会の内容

2000年度の教育研究会の内容

1999年度の教育研究会の内容

1998年度の教育研究会の内容

1997年度の教育研究会の内容

1996年度の教育研究会の内容

1995年度の教育研究会の内容


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