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2005年度

公開教育研究会のご案内

        (終了しました)

 

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研究会全体テーマ

  確かな学力を育てる教育課程の創造

 

− 問題解決力や科学的思考力を高めるための研究実践 −

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期日  2005年 9月30日(金)

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主な内容

◆午前:公開授業(中学校・高等学校)

 ・教科(国語,社会,数学,理科,保健体育,音楽,英語

 ・研究開発サイエンスプログラム

当校は文部科学省委嘱 研究開発学校に指定されています。
(平成15年度〜平成17年度)
研究テーマ
中学校・高等学校を通して科学的思考力の育成を図る教育課程の研究開発

当校の総合的な学習の研究実践はこちらをご覧下さい

◆午後:

全体会(当校の教育研究の概要)

分科会(各教科・・・サイエンスプログラムを含む)

◆日程:2005年9月30日(金)

受   付   9:20〜9:50
公開授業T(各教科およびサイエンスプログラム)   9:50〜10:40
公開授業U(各教科およびサイエンスプログラム) 11:00〜11:50
昼食・休憩 11:50〜12:50
全体会(教育研究の概要) 12:50〜13:40
分科会(各教科・・・サイエンスプログラムを含む) 14:00〜16:00

各教科の公開授業および分科会の内容

国語科

 私たちは、一人一人の「ものの見方」によって各人の世界が規定されています。その「ものの見方」をただ獲得するだけではなく、いったん獲得した「ものの見方」を自ら問い直すことを通して、私たちは新しい世界への視野を広げます。
 生徒たちにとって、「ものの見方」そのものを拡げることのできる「ことばの学習」とは、どのようなものかを考えてみました。中・高の校種や、現代文・古典などの領域を超えて、教材(テキスト)の表面に現れている主題・主張を追うだけでなく、「科学」や「論理」ということを切り口にして、生徒たちの「ものの見方」に迫ってゆきます。

社会科

 今年は「社会を見つめる眼を育てる授業研究」というテーマの2年次で,歴史の授業研究について提案します。
 中学校の公開授業では,すべての教科で取り組むプログラムである「サイエンスV」の社会科歴史的分野における試案を提示します。
 高等学校では,イスラム成立と発展を通してイスラム世界を見る視点を養う授業を提案します。
 研究発表は,社会科において“科学する”とは,どういうことなのか,具体的な教材開発を通しての考察です。

数学科

 生徒の「考える力」を高めるための取り組みをご紹介いたします。高等学校の研究授業は,「日常生活に見られる数列」(数学B)というテーマで,研究発表は,「考える力を高める問題作り」というテーマでおこないます。中学校3年生のサイエンスUでは「身のまわりの事象を数理的に捉える」というテーマで,実験データを数学的手法を用いて解釈するという内容の授業と研究発表をおこないます。

理 科

 新教科「サイエンス」の開発に他の教科とともに取り組んでいます。公開授業では,中学校理科1分野で化学反応に伴う熱の出入りを取り扱い,反応熱を利用した身近なものの自作を試みて,日常生活における化学エネルギーの利用ついて考えます。また,高等学校サイエンスTBで動物の体のつくりを取り扱い,動物どうしの類縁関係を考えます。分科会では広島大学の田中春彦先生,池田秀雄先生に最近の理科教育に関する話題提供をしていただく予定です。

保健体育科

 「お互いの学びを深める体育授業」というテーマで研究授業と研究協議を行います。集団の中で自己を表現することや,他者との関係を結ぶことが苦手な生徒が増えてきている現状をふまえながら,グループ内での学習活動を活性化できるような授業を提案したいと思います。中学校2年生の走り幅跳びでは,目標記録をめざして,グループ内でお互いに考えのびてゆくことができるような授業をめざします。高校2年生のマット運動の授業では,個々の技能を生かして,グループでマット運動の演技を構成するなかで,お互いの技能がさらに上達できるような授業をめざします。

音楽科

 中学では、楽曲分析、歌詞の吟味、美しい響きの探求などの生徒の主体的な活動を通して、合唱における幅広い音楽理解・表現をめざします。
 高校ではサイエンスUの授業を行います。音楽のサイエンスでは「声や音の出る仕組みを探ろう」というテーマに取り組んでいますが、今回は管楽器の音の出る仕組みを体験を通して、科学的に探っていきます。

英語科

 中高ともに,教科書の読解から生徒の主体的な自己表現活動への有機的な関連を図る授業に取り組みます。3年生では,教科書の題材を受動的に理解するだけでなく,題材に関する自らの意見や感想を主体的に表現する活動を通して,表現の能力を伸ばすことを目指します。5年生では,広告作成を通して,どのような表現が聞き手の注意を喚起するかを考え,実際に発表することを通して,表現の能力を伸ばすことを目指します。また,研究発表では,5年生を対象として,サイエンスU「プレゼンテーション能力の育成」(研究開発第二年次)の実践と課題について発表します。

研究開発「サイエンスプログラム」

 当校は,文部科学省研究開発学校の指定を受け,中学校・高等学校を通して,科学的思考力や独創性などの能力を培うことをめざして「サイエンスプログラム」のカリキュラム開発と研究実践に取り組んでいます。
 「サイエンスプログラム」は理数教科だけがおこなうのではなく,すべての教科と総合的な学習において,それぞれの多様なアプローチによって科学的な思考力を育むためのプログラムを実践するものです。
 「科学的な思考力」とは,様々な能力が総合化されたものであると考えています。その幾つかを焦点化すると次のようになります。

 ・ 自然の事物・現象に関する知識の定着
 ・ 科学技術への興味・関心・態度
 ・ 自然や社会の様々な事象を認知する能力
 ・ 課題を発見し,主体的に判断し解決していく能力
 ・ 読解力,表現力,コミュニケーション能力
 ・ 自由で豊かな発想力,創造性,独創性
 ・ 科学と人間・社会との関係を俯瞰的・総合的にとらえる能力

 「サイエンスプログラム」は教育課程の中に下記のように組み込んで,取り組んでいます。

中学2年,高校1年に新教科「サイエンスT」

先進的な科学・技術に触れ,数学と理科の各分野をベースとした総合的な科学教育をおこないます。

総合的な学習の時間に「サイエンスU」

学習指導要領にとらわれない,多様で発展的な内容を取り入れた科学教育をおこないます。

各教科で「サイエンスV」

すべての教科において,科学技術とリンクした教材を開発し,多面的な視点から科学について学びます。

   (サイエンスプログラムの構造図を参照)

 生徒たちには,「サイエンスプログラム」のなかで科学・技術の基盤となる能力を高め,科学への興味・関心を持ち,科学的な思考力を伸ばしていってほしいと思います。


■ 教科・部会別研究主題

教科等

研究主題

国 語 学習者の世界を拡げる「ことば」の学び
社 会 社会を見つめる眼を育てる授業研究(U)
数 学 数学的な観点に立ち,考える力を高める教育実践
理 科 問題解決力や科学的思考力を高めるための理科授業
保 健

体 育

お互いの学びを深める体育授業
音 楽  幅広い音楽理解・表現をめざして
英 語 確かな学力を育てる授業の創造

−問題解決力や科学的思考力を高めるための授業実践−


■ 公開授業

教科等 時限 学年・クラス

授 業 内 容

授業者

会 場

国 語

T

5・A サイエンスV 科学者の書いた文章を読み,現代社会における科学の意味について考える 江口修司 5A教室

U

3・A 「14歳からの哲学」を読んで,自分について考える 金尾茂樹 3A教室
社 会

T

3・選択 サイエンスV 「科学の窓」としての長崎 大江和彦 社会科教室

U

4・A

  イスラムの成立 鵜木 毅 社会科教室
数 学

T

5・D   日常生活に見られる数列 服部裕一郎 5D教室

U

3・C サイエンスU 実験から見えてくる数理 後藤俊秀 3C教室
理 科

T

3・C サイエンスV 化学変化による熱の出入り「発熱反応と吸熱反応」 丸本 浩 化学教室

U

4・C サイエンスT 動物の系統「環形動物と節足動物の体のつくり」 林 靖弘 生物教室
保 健

体 育

T

2・AB
男子
サイエンスV グループで考え工夫する走り幅跳び 岡本昌規 グランド

U

5・DE
女子
みんなでわかりできるようになるマット運動―グループマットの試み― 三宅理子 体育館
 

音 楽

 

T

3・B   分析をしながら合唱を創ろう 伊藤 真 演奏室

U

4・E サイエンスU 声や音の仕組みを探ろう〜管楽器 光田龍太郎 演奏室
英 語

T

5・E   リーディングからスピーキングへの有機的な関連を図る指導の工夫―聞き手を意識した発表を目指して― 幸 建志 5E教室

U

3・B リーディングからスピーキングへの有機的な関連を図る指導の工夫―題材と主体的に関わる自己表現活動の取り組み 山岡大基 3B教室

※当校は中学校・高等学校6カ年一貫教育を実践しており,中学校を1〜3年,高等学校を

 4〜6年と呼んでいます。公開研究授業の合評会は,分科会に含まれています。

※授業内容の欄の「サイエンスT・U・V」と表記したものは,サイエンスプログラムとし

 て取り組んでいる授業です。


■ 分科会

教科等

内  容

指導助言者

会 場

国 語 授業反省および研究協議 広島大学大学院教育学研究科教授
         竹村信治

広島大学大学院教育学研究科助教授
          
 山元隆春

会議室
社 会 授業反省および研究協議

<研究発表>「科学を‘社会科’する
    ―小単元「タイの国民国家形成」―
                     発表者 森 才三

広島大学大学院教育学研究科教授
         棚橋健治
社会科教室
数 学 授業反省および研究協議

<研究発表>「考える力を高める問題作り」
              発表者 村上和男
<研究発表>「中学校数学科におけるサイエンスの取り組み」
              発表者 岩田耕司

広島大学大学院教育学研究科教授
         岩崎秀樹

広島大学大学院教育学研究科助教授
         尼崎 睦実

A3教室

理 科 授業反省および研究協議

<話題提供>
広島大学大学院教育学研究科教授
           田中春彦

広島大学大学院国際協力研究科教授
           池田秀雄

広島大学大学院教育学研究科教授
         田中春彦

広島大学大学院国際協力研究科教授
         池田秀雄

生物教室

保 健

体 育

授業反省および研究協議
広島大学大学院教育学研究科助教授

         松尾千秋

広島県教育委員会指導主事
          
 橋岡 貢

保健教室
音 楽

授業反省および研究協議

広島大学大学院教育学研究科教授        吉富功修   演奏室
英 語 授業反省および研究協議

<研究発表>サイエンスUのカリキュラム開発「プレゼンテーション能力の育成」
    ―研究開発第2年次の実践と課題―
               発表者 山田佳代子

広島大学外国語教育研究センター教授
         三浦省五

広島大学大学院教育学研究科助教授
         松浦伸和

マルチメディア
ホール

■ 全体会

 

1.当校の教育研究の経緯

 

 当校では,新学習指導要領に基づき,教科や総合的な学習等において「自己教育力」を高め,「生きる力」を育むための教育実践を重ねて参りました。

 平成12〜14年度には「総合的な学習」の実践研究を行い,中学校・高等学校6ヶ年を見通した総合的な学習のカリキュラムを開発し,発達年齢に応じた系統性のある学びの姿を提案してきました。

平成15年度からは文部科学省の研究開発学校の指定を受け,「中学校・高等学校を通して科学的思考力の育成を図る教育課程の研究開発」(サイエンスプログラム)に取り組んでいます。

これらの研究実践を通して,教科の基礎・基本をしっかりと身に付けさせるとともに,自然や社会の事象を,様々な体験や探究をとおして見つめ,感じ取り,論理的に思考するといった総合的な能力を高め,「問題解決力」や「科学的思考力」を育成することができると考えています。

 

2.研究開発「サイエンスプログラム」の概要(文部科学省研究開発学校)

            ※詳細は当日資料「研究開発中間まとめ」を参照してください。

 

<研究主題>

「中学校・高等学校を通して科学的思考力の育成を図る教育課程の研究開発」

 

<概要>

 科学的思考力や独創性などの能力を培うための科学教育「サイエンスプログラム」を開  発し研究実践をおこなう。

 

<サイエンスプログラムの特徴>

このプログラムの特徴はすべての教科が関わり研究実践することです。次代の科学の発展を担う人材を育成するためには、理数科目の強化だけでは充分とは言えません。科学・技術の基盤となる能力、すなわち、自然や社会の事象を、様々な体験や探究をとおして見つめ、感じ取り、論理的に思考するといった総合的な能力を高める必要があります。このためにはすべての教科が共通の視点を持って、この能力を伸長するための教材や教育方法の開発を行うことが重要であると考えています。

 

<サイエンスプログラムの構造>

 @ サイエンスT(新教科を設置)

 中学校2年生と高等学校1年生に新教科「サイエンス」を設置し、先進的な科学技術に触れ、総合的な科学教育を実践する。

 A サイエンスU(総合的な学習の時間で実施)

 総合的な学習の時間において実施するプログラムは、教科では扱うことのできない様々な切り口でのテーマを設定し、生徒の発達段階に応じた教材によって科学的に思考する能力や資質、態度を育成する。

 B サイエンスV(各教科で実施)

 中学校・高等学校の各教科において、科学とリンクする教材を開発し、学習指導要領にとらわれない発展的な内容を取り入れた科学教育を実践することによって科学・技術の基盤となる能力を高めるとともに、すべての生徒に科学への興味・関心を持たせる。

 


参加費 無料です。

資料代 2000円(資料を希望される方のみ) 
            資料の内訳(研究会要項・研究紀要・高大連携授業報告書):予定     


◆お問い合わせ先

広島大学附属福山中・高等学校 研究部

〒721-8551 広島県福山市春日町5丁目14番1号
E-mail  fkenkyu@fukuyama.hiroshima-u.ac.jp
TEL 084-941-8424  FAX084-941-8356

◆交通のご案内

・JR福山駅下車 バス約20分 タクシー15分
−バス(福山駅南口 中国バス 井笠バス)
5番のりば「緑が丘経由 鋼管行き」
12番のりば「深津経由 大門行き(笠岡行き)」
17番のりば「高屋団地経由」 すべて広大付属校前下車
・JR東福山駅下車(普通列車のみ停車) バス5分 徒歩約20分

学校周辺の道路略図1(画像)

学校周辺の道路略図2(画像)

福山への交通(福山市広報誌「ふくやま」から掲載)(画像)

校舎配置図(画像)


◆過去の研究会の内容がご覧いただけます。

2004年度の教育研究会の内容

2003年度の教育研究会の内容

2002年度の教育研究会の内容

2001年度の教育研究会の内容

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