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2007年度

  公開教育研究会のご案内

    

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    2007年度の研究会は終了しました。  

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研究会全体テーマ

  確かな学力を育てる教育課程の創造

   − 科学を支える「リテラシー」の育成をめざして −

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期日  2007年 9月28日(金)

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主な内容

◆午前:公開授業(中学校・高等学校)

 ・教科(国語,社会,数学,理科,保健体育,書道,英語

 ・研究開発サイエンスプログラム

当校は文部科学省委嘱 研究開発学校に指定されています。
(平成18年度〜平成20年度)

研究テーマ

「中等教育における科学を支える「リテラシー」の育成を核とする教育課程の開発」

◆午後:

分科会(各教科・・・サイエンスプログラムを含む)

シンポジウム

「活用力(リテラシー)を測る評価問題の作り方」

  司 会 者 池田 秀雄 広島大学大学院国際協力研究科教授

  パネリスト 中垣 眞紀 Benesse教育研究開発センター研究員

         湯澤 正通 広島大学大学院教育学研究科 教授

         山下 雅文 広島大学附属福山中・高等学校 

「科学的リテラシー」「数学的リテラシー」「読解力」「問題解決力」などのPISA型リテラシーの評価をどのように行うか。また,その評価問題づくりについてご提案,ご議論いただきます。

 

◆日程:2007年9月28日(金)

受   付   9:20〜9:50
公開授業T(各教科およびサイエンスプログラム)   9:50〜10:40
公開授業U(各教科およびサイエンスプログラム) 11:00〜11:50
昼食・休憩 11:50〜12:50
分科会(各教科・・・サイエンスプログラムを含む) 12:50〜14:30
シンポジウム 14:50〜16:20

各教科の公開授業および分科会の内容

国語科

 私たちは、一人一人の「ものの見方」によって各人の世界が規定されています。その「ものの見方」が、他者の「ものの見方」を獲得しただけのものであっては、私たちの世界はいつまで経っても借り物のままです。いったん獲得した「ものの見方」を自ら問い直すことを通して、私たちは新しい世界への視野を広げて、本当に自分のものにしてゆきます。その自らを問い直すという過程は、「ことばの学習」によって具体化されるものです。

 当校国語科では、これまでも中・高の校種や、現代文・古典などの領域を超えて、教材(テキスト)の表面に現れている主題・主張を追うだけでなく、生徒の「ものの見方」そのものを広げる「ことばの学習」をめざしてきました。今年も「リテラシー」という観点から、生徒たちの「ものの見方」に迫ってゆきます。

 研究授業では、中学校では古典(『平家物語』)の学習をもとに、高等学校では「羅生門」の学習をもとに、生徒たちが「ものの見方」を問い直し、自分と世界とを新たにつなげてゆく授業を提案したいと思います。

 

社会科

 今年も「社会を見つめる眼を育てる授業研究」というテーマで授業研究を提案します。中学校の公開授業では,公民的分野で「地域紛争問題」をとりあげます。「人間の安全保障」の概念を提示し,活用させることにより問題の解釈・説明へと向かわせます。高等学校では,地域開発の地理学習で「日本の河川開発」を通して「世界の水問題」を考える授業を提案します。研究発表では,「なぜ私たちは戦争をしたのか?」を追究する授業試案を提示し,「行為の跡」としての「戦争」の教材化について考察します。

 

数学科

 数学科では考える力を高める教育実践をテーマに研究授業と研究発表を行います。高校1年生では、生徒が放物線と直線の式を使って作成した問題を考察し、さらに発展した問題に挑戦することでいろいろな解法のストラテジーを探っていきます。中学1年生では、実社会の場面から比例関係を探る授業を行います。また研究発表は「高校数学の導入となる教材」と題し、入学直後に学ぶ整式の教材を「高校数学の中身を垣間見ることのできるように」構成することを考えます。いずれの授業・発表も教科テーマにふさわしいものになっています。ぜひ参加をお願いします。

理 科

 科学的思考力を育てる理科授業を展開しています。発展的な内容を取り扱い,「生徒の問題解決能力を高めるサイエンス」の取り組みを高校1年生と中学3年生で公開します。高校1年生では,植物の葉の色が季節の変化とともに色変わりしていく現象を,TLC(薄層クロマトグラフィー)で,緑葉,黄葉,紅葉の色素を分析することを通して,この現象が起こる仕組みを考察させて,科学的思考力,判断力の育成を図ります。中学校3年生では,燃料電池自動車開発に関する学習を通して,今後のエネルギー利用の在り方を考えさせ,実社会,実生活に生かすことができる科学的リテラシーと意志決定能力の育成を図ります。

保健体育科

 教育界では子どもたちに最低限度保証するべき学力とは何かが議論されています。これまで体育の世界では、「楽しい体育」や、「学び方の学習」など、子どもたちの主体的な学習を大切にしてきました。しかし、一方では、体育の本来の目的である体力・運動能力の育成が十分に行われていないように思われます。中学2年生男子のバレーボールと高校2年生女子のマット運動のなかで、運動技能の育成を核にして、運動の本当の楽しさを味わい、学び方が学習できるよう授業のあり方を問い直したいと考えます。

書道

 “臨書”(楷書)をひととおり終わらせ,“漢字仮名交じりの書”に入るために何をすれば良いのか。手本を見て書くことから,自分で文字を創ることへのスムーズな移行。常に問題となる“臨書から創作へ”。古典をもとにしての平仮名づくりなどの作業をする中で“見る”から“創る”へ意識を変化させていきます。さらに,古典だけではなく,身の周りにある毛筆文字なども参考にしながら,独自のイメージを探っていく試みです。

英語科

 「ライティング」(高2)では、まとまりのある文章を書くために必要なスキルの指導を行います。「書かせて、添削」の前に、モデル文の視写などを通じて、生徒にスキルを意識させます。研究発表では、「サイエンスU」(高2)において、英語でプレゼンテーションを行う能力を育成するための教材開発と実践例を紹介します。さらに、松浦先生(広島大学)に、全国の優れた授業実践例を踏まえ、中学校を中心に『確かな学力を育てる英語授業』についてご講演いただきます。

研究開発「サイエンスプログラム」(各教科の中で扱います)

当校では平成15年度より3年間,文部科学省の研究開発学校の指定を受け「中学校・高等学校を通して科学的思考力の育成を図る教育課程の研究開発」をテーマに研究開発を行ってきました。この科学教育「サイエンスプログラム」は,すべての教科が関わりを持って,科学的な思考力や資質・態度を育むことをねらいとした中学校・高等学校6カ年のカリキュラムです。

また,平成18年度からはこの研究開発の延長が認められ「中等教育における科学を支える「リテラシー」の育成を核とする教育課程の開発」をテーマにさらに3年間研究開発を行うことになりました。

下記はこのプログラムの主な枠組みです。

 「サイエンスプログラム」は理数教科だけがおこなうのではなく,すべての教科と総合的な学習において,それぞれの多様なアプローチによって科学的な思考力を育むためのプログラムを実践するものです。
 「科学的な思考力」とは,様々な能力が総合化されたものであると考えています。その幾つかを焦点化すると次のようになります。

・ 科学に関する事物・現象に関する知識の定着
・ 科学・技術への興味・関心・態度
・ 自然や社会の様々な事象を解決していく能力
・ 課題発見,主体的に判断し解決していく能力
・ 読解力,表現力,コミュニケーション能力
・ 自由で豊かな発想力,創造性,独創性
・ 科学と人間・社会との関係を俯瞰的・総合的に捉え,自己との係わりとして考察する能力

 「サイエンスプログラム」は教育課程の中に下記のように組み込んで,取り組んでいます。

中学2年,高校1年に新教科「サイエンスT」

先進的な科学・技術に触れ,数学と理科の各分野をベースとした総合的な科学教育をおこないます。

総合的な学習の時間に「サイエンスU」

学習指導要領にとらわれない,多様で発展的な内容を取り入れた科学教育をおこないます。

各教科で「サイエンスV」

すべての教科において,科学技術とリンクした教材を開発し,多面的な視点から科学について学びます。

   (サイエンスプログラムの構造図を参照)

 生徒たちには,「サイエンスプログラム」のなかで科学・技術の基盤となる能力を高め,科学への興味・関心を持ち,科学的な思考力を伸ばしていってほしいと思います。


■ 教科別研究主題

 教 科

  研究主題

 国 語

学習者の世界を拡げる「ことば」の学び

 社 会

社会を見つめる眼を育てる授業研究(W)

 数 学

数学的な観点に立ち,考える力を高める教育実践(V)

 理 科 問題解決力や科学的思考力を高めるための理科授業
 保健体育 楽しさの本質にせまる体育授業
 書 道  主体性を育てる書道教育の創造
 英 語 確かな学力を育てる英語授業の創造

■ 公開授業 



教 科
 

公  開  授  業

時限

学年・クラス

授 業 内 容

授業者

会 場



 国 語


 


T
 


4・E
 

サイエンスU

 他人の論理に向き合い自分の「ものの見方」に
 ついて考える


川中裕美子
 


4E教室
 


U
 


2・A
 

サイエンスV
 平家物語を通して,言葉の力を考える


金子直樹
 


2A教室
 



 社 会

 

T
 

6・U
 

世界の水問題−日本の河川開発−
 

和田文雄
 

社会科教室
 

U
 

3・A
 

サイエンスV
 
国際社会の諸課題−地域紛争問題−

樋口雅夫
 

社会科教室
 




 数 学


 

T
 

4・C
 

2次関数の応用

入川義克
 

4C教室
 


U

 


1・C

 

サイエンスV 
 
実社会の場面から比例関係を探る
 


服部裕一郎

 


1C教室

 



 理 科

 

T
 

3年選択
 

サイエンスV
 省エネの切り札,燃料電池自動車を探る
 

呉屋 博
 

物理教室
 

U
 

4・E
 


サイエンスT
 TLCで探れ,葉の色変わり
 


畦 浩二
 

生物教室
 



 保健体育


 


T
 


2・AB男子
 

サイエンスV 
 ひろう・つなぐ・打つバレーボール
 たしかな技術の習得をめざして

合田大輔
 

体育館
 


U
 


5・DE女子
 

サイエンスV
 楽しいだけじゃない!!
     個々の技能を伸ばすグループマット


三宅理子
 


体育館
 

 書 道
 

U
 

4・ABC
 

漢字仮名交じりの書における導入期の指導

江草洋和
 

A3教室
 



 英 語


 

T
 

5・C
 

まとまりのある文章を書くことの指導

山岡大基
 

マルチメディアホール

U

 

研究発表

 

「新サイエンスプログラム」
−英語でプレゼンテーション−
 

山田佳代子

 

マルチメディアホール
 

※当校は中学校・高等学校6カ年一貫教育を実践しており,中学校を1〜3年,高等学校を

 4〜6年と呼んでいます。公開研究授業の合評会は,分科会に含まれています。

※授業内容の欄の「サイエンスT・U・V」と表記したものは,サイエンスプログラムとし

 て取り組んでいる授業です。


■ 分科会  



教 科
 

分 科 会

内  容

指導助言者

会 場


 国 語

 

サイエンスU,Vの取り組みについて

授業反省および研究協議


広島大学大学院教育学研究科教授
         
竹村信治

広島大学大学院教育学研究科教授
         
山元隆春
 



会議室

 


 社 会

 

授業反省および研究協議

<研究発表>「行為の跡」を見つめる眼を育てる
社会科歴史授業        発表者 森才三




広島大学大学院教育学研究科教授
         木村博一

 


     

社会科教室
 


 数 学


 


授業反省および研究協議

<研究発表>「高校数学の導入となる教材」               発表者 清水浩士


広島大学大学院教育学研究科教授
         
景山三平

広島大学大学院教育学研究科准教授
         池畠 良

   


6E教室


 理 科

 


授業反省および研究協議,情報交換
 

広島大学大学院国際協力研究科教授
         
池田秀雄
広島大学大学院教育学研究科教授
         
前原俊信

     
生物教室

 


 保健体育

 


授業反省および研究協議


 


広島大学大学院教育学研究科教授

         松尾千秋

広島県教育委員会指導主事
         黒田康弘
 



保健教室


 

 書 道
 

授業反省および研究協議(サイエンスの取り組みについて)
 


元全国高等学校書道教育研究会
理事長

         
三谷 明


A3教室
 


 英 語


授業反省および研究協議

<講演> 確かな学力を育てる英語授業
   −全国の優れた実践を通して−
   広島大学大学院教育学研究科教授 松浦伸和


広島大学大学院教育学研究科教授
         深澤清治
広島大学大学院教育学研究科教授
         松浦伸和


マルチメディアホール


参加費 無料です。

資料代 2000円(資料を希望される方のみ) 
            資料の内訳(研究会要項・研究紀要・高大連携授業報告書):予定     


◆お問い合わせ先

広島大学附属福山中・高等学校 研究部

〒721-8551 広島県福山市春日町5丁目14番1号
E-mail  fkenkyu@fukuyama.hiroshima-u.ac.jp
TEL 084-941-8424  FAX084-941-8356

◆交通のご案内

・JR福山駅下車 バス約20分 タクシー15分
−バス(福山駅南口 中国バス 井笠バス)
5番のりば「緑が丘経由 鋼管行き」
12番のりば「深津経由 大門行き(笠岡行き)」
17番のりば「高屋団地経由」 すべて広大付属校前下車
・JR東福山駅下車(普通列車のみ停車) バス5分 徒歩約20分

学校周辺の道路略図1(画像)

学校周辺の道路略図2(画像)

福山への交通(福山市広報誌「ふくやま」から掲載)(画像)

校舎配置図(画像)


◆過去の研究会の内容がご覧いただけます。

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