skypeによる事前交流1 2015.07.16

 海外交流・実地調査で訪問する,交流校のサンタサビーナカレッジ(Santa Sabina College:SSC)は,オーストラリアのシドニー西部に位置する,カトリック系の学校です。昨年は日本語を学んでいる8名の生徒が来校し,交流を行いました。
 第1回の事前交流はSSCのランチタイム(日本時間12:25~13:05)にあわせて,skypeを使った交流を行いました。まずは,訪問したときにすぐに打ち解けられるように,お互いの簡単な自己紹介と質問で,交流の幕開けです。
 附属の生徒は英語で,SSCの生徒は日本語でのコミュニケーションにチャレンジしました。

skypeによる事前交流2 2015.07.30

 SSCの先生から……SSCで行うアクティビティーのひとつはクロス カルチャラル コミュニケーションです。文化,習慣は大きくコミュニケーションの方法に影響します。オーストラリアの生徒が日本で活躍するには,日本の考え方を理解しなければなりません。それと同様に,日本人がグローバルな場で活躍するには西洋の考え方,コミュニケーションの仕方を理解しなければならないと思います。・・・・・・とのご指摘。
 そこで,第2回目の事前交流では,高校生にとっての文化の違いを考えるために,それぞれの学校の紹介をすることにしました。
福山附属の学校紹介のプレゼンテーションはこちら

直前学習・打合せ 2015.08.10

 SSCとの打合せを進め,受入は10年生15人で迎えて下さることに決定しました。当校生徒2名とSSC生徒3名の5名グループを5班つくり,活動を進めることになりました。
当日の日程は,次のように決まりました。
9:00 交流スタート
1) アイスブレーカーゲーム (全員)
2) スピードデート (全員)
3) 学校案内(グループで校内ツアー)
4) 休憩 (モーニングティー)
5) グループアクティビティー(1?2分のスキッツ作成)
6) ランチ(バーベキュー ソーセージ)
7) フォーマルスピーチ (校長先生歓迎のことば、生徒代表あいさつ)
8) プレゼンテーション (スキッツ)
9) Q&A
15:00 終了

 当校の研究主題である「合意形成」の試行として,文化の違いをお互いに理解しながら,協働して考え,作り上げたものを発表する場を「スキッツ作成」の中で行うことになりました。
 グループで、附属の生徒は日本人の考え方がよく現れていることわざや言葉を2つ選んで、オーストラリアの生徒に説明します。(例えば、七転び八起き、空気読め、わびさび等) SSCの生徒はオーストラリア人の考え方がよくあらわれていることわざや言葉を2つ選んで、附属の生徒に説明し、よく理解した上で、4つのうち、3つのコンセプトを組み入れて、グループで楽しいスキッツを作って、演じるというタスクです。
 そこで、SSC訪問までに,附属の生徒はグループごとに、この2つのコンセプト(ことわざ、言葉、など)を選び、それをどう説明するか考えておくことを伝えました。
 プレゼンテーションでは,各班が日豪協働で作成したスキッツを発表し,他の生徒たちからも意見をだしあうという構成です。

◎現地調査のテーマ・内容の構想を考える。
 シドニー海浜地域、マッコリ―大学、B&Sプログラム(シドニー中心街)、キャンベラ、国会議事堂、戦争記念館、レガッタポイント、等、今回の訪問先についての下調べはすでに始めていましたが、どこで、何を、どのように、どんな目的に沿って調べようとするのか等の構想を、計画書として作成するよう連絡しました。

5年オーストラリア研修 第1~2日 2015.08.17~18

8月17日(月)
 広島空港2階集合,空路,羽田へ。羽田も雨のため着陸が混雑したために,1時間遅れで到着。
 カンタス航空便にてシドニーへ。
8月18日(火)
 8時(現地時間)に着陸。
10:00 バスにて市内研修へ
 シドニー各所をまわり,オーストラリアの成り立ちや都市づくりなどを学習しました。
(昼食)オーストラリアの特徴ある食事 第1弾 フィッシュフライ&チップス
 午後はJTBのシドニー本部を企業訪問し,各種の仕事について,また,グローバルな就職についての学習しました。
(夕食)オーストラリアの特徴ある食事 第2弾 ステーキ

5年オーストラリア研修 第3日 2015.08.19

 
      テーブルビンゴのカード

サンタサビーナカレッジ(SSC)での交流 9:00~ 交流の内容(名前のラベル紙を貼って交流)
○アイスブレーカーゲーム「あっち向いてほい」
○校内ツアー
 生徒と教員は別のコースでツアーを行い,モーニングティーへ
○校長先生とのあいさつ
○スピードデート
*名前等を書いた紙をもって,互いに会話して記録をとります。
○ピープルビンゴ
*出来るだけたくさんの人と話して,「料理ができます」「歴史が好きです」など20項目に当てはまる人を探してサインをもらい,10分間でできるだけたくさんのサインを集めてビンゴを完成させます。
○クロスカルチュラルコミュニケーション
*当校生徒2名とSSC生徒3名の5名グループを5班つくり,活動を進めます。各グループでスキッツを考えますが,附属の生徒は事前に準備した日本人の考え方がよく現れていることわざや言葉を2つ、オーストラリアの生徒に説明しました。(例えば、一を聞いて十を知る,おもてなし,いただきます,もったいない 等)
 SSCの生徒はオーストラリア人の考え方がよくあらわれていることわざや言葉を2つ、附属の生徒に説明し、互いによく理解した上で、4つのうち、3つのコンセプトを組み入れて、グループごとにスキッツを作りました。
 □昼食 BBQソーセージ(ホットドック)
○スピーチ
○午前中に作成したスキッツのプレゼンテーション
○キーワード中のアルファベットで,英語,日本語の単語をみつけるゲーム
○折り紙
○記念撮影

5年オーストラリア研修 第4日 2015.08.20

Macquarie Universityでの研修  最初にEMC2 棟で,大学の学部,学科構成,入学の方法,日本との学校の制度の違いなど,大学や学制の概要の説明を受けました。
 キャンパスツアーでは,2名の学生ガイドが全員を連れて移動し,図書館,MUSE(学生会館),プール,体育館,天文台などを,学生生活や授業の様子などについて準備していた質問に答えてもらいながら案内してもらいました。
 昼食後は駅へ移動し,B&S(Brother & Sister Program)のガイドと合流しました。
 地下鉄にてシティへ移動し,シドニータワーでB&Sグループと教員は別れました。その後の研修の行き先などを生徒10名とB&Sガイドで相談し,ガイドと交渉した結果,Darling Harbour を中心に研修することになりました。(この活動は完全に生徒に任せて,教員は別行動でした。)
 結局,全員シドニータワーと動物園へ行ったそうです。自分たちでコミュケーションをとる努力をしたようで,大変満足している様子がうかがえました。

5年オーストラリア研修 第5日 2015.08.21

首都 Canberra での研修  バスにてシドニーからキャンベラへ。途中,雄大なオーストラリアの自然を感じながらの約3時間の移動となりました。
 まずは,人工的に切り開かれた首都キャンベラを見下ろす小高い山から,都市の全体像を観察しました。昼食後,国会議事堂(parliament)を訪問して,上院,下院の議事堂や,屋上の大きな国旗,各国から送られた品の展示などを鑑賞し,オーストラリアの政治体制についての説明を受けました。
 なお国会議事堂には,この日も多くの小学生が訪問しており,18歳から参政権(もし,投票に行かなかったら罰金を科している)を設定している国の,選挙への関心を高める取り組みの一面を見た感じを受けたとコメントする生徒もいました。
 次に,日本大使館をはじめとした各国大使館の建ち並ぶ地区をバスの中から視察。首都キャンベラの整然とした町並みと,首都機能を集約した街づくりを体感することができました。

5年オーストラリア研修 第6~7日 2015.08.22~23

 
 
原爆に関する展示

オーストラリア戦争記念館・国立博物館での研修  戦争記念館には,オーストラリアが1915年以降参加した戦争についての展示があります。
 第2時世界大戦以降は,海を隔てて直接向かい合う日本の動向を中心に,戦争の展示が行われています。(最近,展示の内容が更新されたようで,事前学習で話が出た特攻隊員の手紙はなかった)。ガイドさん(日本人と国際結婚)やツアー運転手さんからは,日本人に対する差別があることを聞かせていただきました。
 しかし,村山談話以降,日本との関係が良くなり,第2時世界大戦経験世代が減少した現在は,日本との関係は良好になっているとのことでした。
 生徒は,広島の原爆資料館などの日本の戦争関連の展示と,オーストラリアの展示の違いについて感じたとのこと。直接,国土が決戦の場となったかどうかのちがいが大きいだろうと考えた生徒もいました。
 国立博物館では,アボリジニの生活・文化などを研修しました。

帰路へ (昼食)オーストラリアの特徴ある食事 第3弾 ハンバーガー&チップス
*もう一つの名物であるミートパイは,残念ながら食べることができなかったので,生徒も次にオーストラリアへ来たら・・・とのこと。
 午後は,シドニーへ移動し,夕刻にシドニー空港着。
 20:40発のカンタス航空で東京へ。

8月18日(火)  5:00に羽田空港着。その後空路で広島へ。
 10:05広島空港で解散