平成29年度 SGH甲子園

SGH甲子園に参加しました  平成30年3月24日に関西学院大学で開催されたSGH甲子園で生徒10名が発表しました。朝6時45分に福山駅に集合し,現地に到着するとすぐにポスターの準備をし,10時からの開会式に臨みました。口頭発表プレゼンテーションは11時45分から15分間のプレゼンテーションと15分間の質疑応答でした。大学の先生方から様々な角度から意見をいただき,生徒はとても勉強になったようです。ポスター発表は11時20分から11時25分,12時20分から12時25分,13時30分から13時35分,14時30分から14時35分の4回の発表があり,それぞれ分担をして英語で発表しました。発表の後は様々な方からいろいろな角度から意見をもらうことができ,とてもためになったようです。発表の間は他の学校の発表を聞いてまわり,それも刺激になったようです。15時からは生徒どうしの交流会が催され,小さいカードにメッセージを書いたものを名刺代わりに交換して多くの生徒と交流を深めました。 残念ながら賞には至りませんでしたが,生徒たちにとってとても有意義な1日となりました。

平成29年度 SGH成果発表会

平成30年2月17日(土)に平成29年度 SGH成果発表会を開催しました。  1.日時   平成30年2月17日(土) 13:00 ~ 16:30

 2.場所   ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ 大ホール
         〒720-0802 広島県福山市松浜町二丁目1 番10 号(福山駅南口から徒歩約25 分)

 3.日程
      12:30~13:00 受付
      13:00~13:20 開会行事
      13:20~14:25 「体験グローカル」 課題研究発表,タイ研修報告
      14:25~14:40 (休 憩)
      14:40~16:00 トビタテ留学JAPAN報告
                  イオン1%アジアユースリーダーズ報告
                  「提言」課題研究発表
                  広島県グローバル未来塾報告
                  オーストラリア研修報告
      16:00~16:20 講評
                  閉会行事

 当日は中学校1年生から高校2年生までの全ての生徒と,保護者や教育関係者など多数の出席を頂き,開催することができました。
 最初の「体験グローカル」課題研究発表は,5名もしくは6名で編成した班体制で,昨年7月から課題研究を進めてきた内容の発表です。1月に「クラス発表会」を実施し,その発表会を受けて選出された5つの班が代表して発表を行いました。発表を行った班の研究題目は以下の通りです。
  ①「コンビニでリサイクルは可能か」
  ②「味噌の可能性」
  ③「福山市の子育て政策」
  ④「“KAROSHI”in Japan ~日本人は働きすぎ!?~」
  ⑤「人工知能・ロボットと現代社会」
 続いて,今年1月に行われたタイ研修に参加した4年生の10名が,研修の活動報告と,代表者による個人研究の経過報告を行いました。

 5年生の選択科目である「提言Ⅰ」では,昨年4月より体験グローカルで学習した課題研究の方法を活かして個人で研究課題を進めてきました。研究は,研究分野やテーマが似た数名でグループを作り,それぞれのグループに担当教員がつくかたちで研究の進捗状況を定期的に報告し合い,生徒や教員から意見やアドバイスをもらいながら大学のゼミのようなかたちで研究を進めてきました。発表会ではその中から3つの研究が「提言Ⅰ」の代表として発表を行いました。研究題目は以下の3つです。
  「一瞬のミスを防ぐには   ~計算ミス編~」
  「フェアトレードの現状と今後」
  「コンパクトシティ化~4つの視点から見た農業の未来~」
 さらに,文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」報告,広島県「グローバル未来塾 in ひろしま」報告と続き,この2つの報告は,すべて英語で報告が行われ,それぞれの質疑応答も,すべて英語で行われました。
 最後に「提言Ⅰ」・「スーパーグローカル」オーストラリア研修のようすが報告されました。スクリーンに研修中に撮影した動画を投影しながら活動を報告し,また,研修を通した研究は,グループで行われている以下の2つの研究題目についての発表がありました。
  ①「Global Society and Japan :Questionnaire in Japan and Australia?“JAPAN” to “NIPPON”―」
      (すべて英語による発表)
  ②「多文化共生社会に生きるということ~オーストラリアでの現地調査を通して~」
 この質疑の場面では,中学生から英語による質問に挑戦しようとする姿も見られ,高校生が発表する姿に刺激を受けている後輩たちがいることを実感することができました。この2つの研究は,当校のSGHの課題研究を代表して3月24日に関西学院大学で行われる「SGH甲子園2018」に参加する予定です。

 成果発表会の最後に,運営指導委員である教職員支援機構次世代型教育推進センターの大杉昭英先生,広島大学大学院国際協力研究科の藤原章正先生からご講評をいただきました。大杉先生からは,プレゼンテーション能力の高さを評価していただくとともに,研究を発表するにあたっては,多くの人にとって研究に価値があることを,説得力をもって伝えられるかが重要であること,そして,それができるようになるためには日ごろから常識を疑ったり,問題に対して「自分はこう思う」という意見をもったりすることの大切さを生徒に伝えてくださいました。藤原先生からは,背景が異なる人間同士でも,「相手としっかりコミュニケーションをとれるか…」という不安は一緒だし,「相手に喜んでもらえるようなことをしたい」という思いは一緒であることなどを大学院の留学生と関わる経験の中から話してくださいました。また,「失敗を恐れて行動しなければ,失敗も成功もしない」と,一歩を踏み出すことの大切さを生徒に伝えてくださいました。

 内容の詳細は → こちら

特別講座 EUがあなたの学校にやってくる2017

5年SGH特別講座 EUがあなたの学校にやってくる2017
-テーマ- 世界における EU の活動
 2017年11月10日7時間目に,5年生を対象にSGHの特別講座として,駐日欧州連合代表部と在日EU加盟国大使館が全国の高等学校を訪問して行っている「EUがあなたの学校にやってくる」を昨年度に引き続き開催しました。
 今年度は,ベルギー王国大使館から公使参事官/次席代表であられる,ヴァルゲイレン・イェルーン(Jeroen Vergeylen)先生がいらして英語で講演をしていただきました。講演では,EUが過去の大戦の反省から欧州の平和を目指して誕生したこと,現在では「多様性の中の統合」を理念に掲げ,言語・文化・宗教を超えて多くの欧州諸国が協力・連携していることを説明していただきました。また,本国のベルギーについては,日本でもなじみのあるベルギーチョコやベルギーワッフルといった食文化や,日本との関係について話してくださいました。
 講演後には,英語による質疑応答の時間をもつことができ,生徒からは「EUという世界にも影響力のある地域連合として,世界の超大国とどのようによりよい関係を築いていくことが大事だと考えていますか?」という鋭い質問に対して,「考え方など様々な面で自分たちとは異なる国もあり,よりよい関係を築くことは容易なことではないけれど,話し合いの場を絶やさず,EUが理念に掲げている『多様性の中の統合』がより良い世界を構築していくことにつながる」と,一国の代表として,EUの代表として真剣に答えていただきました。
 講演を受けた生徒のアンケート結果は,こちらからごらんください

平成28年度 SGH成果発表会

平成29年3月8日(水)に平成28年度 SGH成果発表会を開催しました。  1.日時   平成29年3月8日(水) 13:30 ~ 16:30

 2.場所   広島県民文化センターふくやま
         〒720-8519 広島県福山市東桜町1-21 (福山駅から徒歩約4分)
 3.日程
      13:00~13:30 受付
      13:30~13:45 開会行事
      13:45~14:25 4年「体験グローカル」 課題研究発表
      14:25~14:35 (休 憩)
      14:35~15:50 4年スーパーグローカル タイ研修報告
                  トビタテ留学JAPAN報告
                  広島県グローバル未来塾報告
                  5年「提言」課題研究発表
                  5年スーパーグローカル 上海研修報告
      16:00~16:30 ご講評
                  閉会行事

 当日は保護者や教育関係者,課題研究にご協力いただいた企業等などから多数出席を頂き,開催することができました。
 4年「体験グローカル」の発表では,テーマとして設定している4つの領域(「技」・「特許」・「環境」・「食」)から選出された班が発表を行いました。発表題目は以下のとおりです。
  【技】「水素社会の形成 ―燃料電池自動車が拓くMIRAI―」
  【特許】「カープでがっちり ―優勝の先の勝利とは―」
  【環境】「鞆の浦埋め立て架橋計画問題について」
  【食】「遺伝子組み換え作物って何? ―私たちの今後の食生活はどうなるのだろうか―」
 続いて,今年度,文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」と広島県「グローバル未来塾 in ひろしま」に参加した生徒が,それぞれのプログラムの報告を行うとともに,プログラムへの参加を勧誘したり,「校内で模擬国連を実施したいので参加・協力を!」と呼びかけを行ったりする場面もありました。
 次は,5年生の選択科目である「提言Ⅰ」の発表です。今年度の選択者76名は,昨年4月より4年体験グローカルで学習した課題研究の方法を活かして個人で課題研究を進めてきました。研究分野やテーマが似た数名でグループを作り,それぞれのグループに担当教員がつくかたちで研究の進捗状況を定期的に報告しあい,生徒や教員から意見やアドバイスをもらいながら,大学のゼミのようなかたちで研究を進めてきました。今回はその中から代表として,以下の3つの題目について,それぞれ発表しました。
  「福山市の救急医療が抱える問題 ―年々増える軽症者による救急受診数―」
  「ライム距離による言葉の分析」
  「積極的に意見を伝える力と言語の関係 ―聞く態度の重要さ―」(すべて英語で発表し,質疑も英語で行われました。)
 発表の最後は,「提言Ⅰ」・「スーパーグローカル」上海研修報告でした。昨年6月末から7月にかけて行った上海研修に参加した5年生の10名を代表して2名が,研修の活動報告を行いました。卒業生の協力を得て総領事館や総合商社などを訪問することができ,世界で活躍する先輩から刺激を受けたり,同じ東アジアに位置する中国には日本と同じ文化や風習があることを訪問先から学んだりしたことの報告がありました。一方で,上海市大同中学の生徒との「伝統文化」「高校生活」「食文化」をテーマにした英語による議論から,身近なことでも考え方に違いがあることを実感し,様々な見方・考え方を受け入れることの大切さを学ぶことができたことなどを発表しました。
(この発表の様子は,NHKのローカルニュース番組の中で紹介されました。)
 成果発表会の最後に,運営指導委員である国立教育政策研究所の大杉昭英先生,岡山理科大学の岡本弥彦先生,立教大学の松本茂先生からご講評をいただきました。大杉先生からは,“ダイバーシティ”をキーワードに様々な立場の人と交流や対話,議論し,そして合意に導くことができる能力の重要性をお話しいただきました。岡本先生からは,研究を進める上で「独創性」と「新奇性」が大切であること,そしてそれらを兼ね備えるためにはテーマ設定が大切であることを生徒にアドバイスしてくださいました。松本先生から,学年が上がるにつれて研究の質が向上していて,研究する力が着実に積み上げられていることを評価していただきました。一方で,研究を通して主張したいことを裏付けるデータの信憑性や信頼性を研究する中で十分に検証していくことが大切であることをアドバイスしてくださいました。
 内容の詳細は → こちら

特別講座 在上海日本国総領事 講演会

SGH特別講座
-テーマ- 「日中関係と若者への期待」
 全学年を対象に,在上海日本国総領事館総領事 片山和之先生をお招きして,「日中関係と若者への期待」という題目で講演していただきました。
 片山先生は,総領事という国を代表する立場で海外に赴き,日々外国との議論や交渉の場に立たれています。そのような立場から,日本と中国のこれからについて,グローバル化した世界で皆さんに期待することなどをお話ししていただきました。
 講演後の生徒の感想は,こちらからごらんください

特別講座 EUがあなたの学校にやってくる

5年SGH特別講座 EUがあなたの学校にやってくる
-テーマ- 世界における EU の活動
「EUの歴史とスロヴァキア」
 5年生を対象にSGHの特別講座として,駐日欧州連合代表部と在日EU加盟国大使館が全国の高等学校を訪問して行っている「EUがあなたの学校にやってくる」を開催しました。
 当日は,スロヴァキア共和国大使館から商務参事官であられる,ユライ・ペトルシュカ先生がいらして『EUの歴史とスロヴァキア』という題目で日本語を織り交ぜながら英語で講演をしていただきました。
 講演では,EUが過去の大戦の反省から欧州の平和を目指して誕生したこと,現在では「多様性の中の統合」を理念に掲げ,言語・文化・宗教を超えて多くの欧州諸国が協力・連携していることを説明していただきました。また,母国であるスロヴァキアの紹介の場面では,スロヴァキア語で歴史を中心に説明していただきました。EUについては,今年イギリスでEU離脱の国民投票があったこともあり,生徒も関心が高く,盛んに質問がありました。その質問に答えていただく中で,ペトルシュカ先生から「日本とスロヴァキアには多くの結びつきがあること」,「両国の若者が留学しやすい制度があること」そして,「若いときに世界を知る努力をしてほしい」という言葉を生徒に投げかけてくださいました。
 講演を受けた生徒のアンケート結果は,こちらからごらんください

特別講座 長沼 毅 先生 (広島大学大学院生物学研究科教授)

4年SGH特別講座
-テーマ- 科学者にとっての「グローバル」とは
「地球の端っこが研究フィールド」
 私は南極に三回行きました。一回目はイタリア隊,二回目はスペイン隊,三回目は日本隊です。私はイタリア語もスペイン語もできないし,彼らも日本語はできません。ではどうするかというと,こういうところで彼らと生活するには,シンプルな英語を使います。ただし,シンプルと言っても「通じれば良いや」というものではありません。過酷な場所で生活するわけですから,例えば,単数形と複数形を間違えたら,それだけでトラブルが発生します。現在形と過去形を間違えたら,人が死ぬかもしれない。そういうことが絶対無いような英語,私はサバイバルイングリッシュと言っていますが,それを積み重ねて彼らと会話してきました。南極でもそう,深海もそう,砂漠もそう…どこに行ってもミッションはひとつだけです。「生還」生きて帰ることですね。その最高のミッションを果たすために,サバイバルイングリッシュが必要なんです。

 高校時代は柔道に打ち込んでいた長沼先生が,高校3年のときに深海底の熱水噴出口にチューブワームという変な生き物が発見されて興味を持ち,また同じ年に木星の衛星イオに発見された活火山のニュースを聞いて,木星の衛星にも火山のエネルギーを利用した生命がいるのではないかと考えはじめ,それが科学者になろうと思った動機だったとのこと。長沼先生の研究は,深海や火山,砂漠や極地など,極限の環境で生息する微生物(バクテリア)が対象で,国際的なプロジェクトにも数多く関わってこられました。そうしたご経験をもとに,グローバルに活躍するための奥義を,生徒に伝えていただきました。

平成27年度 SGH成果発表会

平成28年3月9日(水)に平成27年度 SGH成果発表会を開催しました。  1.日時   平成28年3月9日(水) 14:00 ~ 16:30

 2.場所   広島県民文化センターふくやま
         〒720-8519 広島県福山市東桜町1-21 (福山駅から徒歩約4分)
 3.日程
      13:30~14:00 受付
      14:00~14:15 開会行事
      14:15~14:55 「体験グローカル」 課題研究発表
      14:55~15:05 (休 憩)
      15:05~15:15 「体験グローカル」 タイ研修報告
      15:15~15:25 「提言」アクサユネスコ防災教育プログラム発表
      15:25~15:35 「提言」オーストラリア研修報告
      15:35~15:55 「スーパーグローカル」「提言」課題研究発表
      15:55~16:10 ご講評 立教大学 松本 茂先生
      16:10~16:30 閉会行事

 4年「体験グローカル」の発表 では、テーマとして取り上げた4つの領域(技・特許・環境・食)について課題研究を実施した成果を、各領域から選出された一班ずつが発表を行いました。
  「技」 :日本の造船業と海運業の未来
  「特許」:TPPと医薬品 ―TPPによる医薬品に関する各国の医療に及ぼす影響の調査―
  「環境」:芦田川の水質と治水
  「食」 :「食」から瀬戸内を活性化!計画 ―瀬戸内地区のB級グルメ―
      (「食」で発表した生徒5名はすべて英語で発表しました。)
 4年「体験グローカル」タイ研修報告 では,福山からタイに進出している企業や日本貿易振興機構(JETRO)などを訪問したり、タイの学生とディスカッションして日本とタイの結びつきや、文化・社会環境の違いなどを学んできたことを紹介しました。
 その他に,「提言」アクサユネスコ防災教育プログラムの発表,「提言」オーストラリア研修報告,「スーパーグローカル」「提言」課題研究発表として「女性の社会進出」と「Diversity in Education ?Human Resource Development and Education-」(英語で発表)の発表がありました。
 最後に,立教大学の松本茂先生よりご講評をいただきました。
 内容の詳細は → こちら