福山附属のSGH課題研究の構成


 当校の課題研究「グローカルプログラム」は,生徒の経験や発達の段階を考慮し,海外連携校との協働を効果的に実施できるように,各プログラムを下図に示すように配置しています。
 課題研究を,第1段階「研究の方法を学ぶ」,第2段階「解決の技を身につける」,第3段階「研究の実践」と段階的な構成にすることで,効果的に経験知を蓄積するとともに,合意形成能力や認知スキル,社会スキルなど高次の知の総合化をはかりながら,熟考した提言ができるようになると考えています。
 こうした段階を経た上で,海外での実地調査や海外交流校との協働により,海外の生徒と一緒に知恵を出し合って,その結果を提言としてプレゼンするなどの活動を通して国際性を育むことを目指しています。
 また,経験知の蓄積とともに,高次の知を総合化し,新たな次元の知を構築していくことを意図しています。

4年体験グローカル


 研究の中心課題の一つとして「4年体験グローカル」の開発に取り組んでいます。「体験グローカル」は,当校の高等学校におけるSGH課題研究入門講座と位置づけているプログラムです。
<<平成27~28年度の実践>>
 平成27~28年度の体験グローカル(体験GL)では,① 備後発「技」,② 備後発「特許」,③ 備後発「環境」,④ 備後発「食」 の4つのテーマについて講義と講演,課題の提出を行いました。
 平成29年度からは,カリキュラムの見直しを行い,  研究は班(原則:5人)ごとに実施します。夏休みには福山市内の企業を訪問し,実地調査を実施します。各班の生徒は5つの実地調査先の中から1つを選択し訪問します。各班ですべて(5つ)の実地調査先をまわるようになっています。
 上の4つのテーマについて学習したのち,各グループで課題を設定し,問題点や新たな提言などをまとめ,発表会にて発表を行います。論文形式にまとめたもの,プレゼンテーションの作成などを各グループで協力して準備します。プレゼンテーションは発表会で使用し,論文形式でまとめたものは論文集にまとめます。
<< 平成29~の実践 >>
 平成29年度からの体験グローカル(体験GL)では,これまでの2年間の実施の成果と課題を受けて1年間の活動を見直しを行いました。  
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5年 提言Ⅰ


 5年「提言Ⅰ」は,当校の課題研究の「実践講座」と位置づけるプログラムです。
 平成27年度は,SGHの教育課程を年度進行で実施していくため,5年「提言Ⅰ」の正規の課程(総合的な学習の時間)としての設定はおこなっていませんが,さまざまな形で試行的な実践を行っていました。
 また,平成28年度からは,教育課程に位置づけての実践が行われています。
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