国際地理オリンピック強化研修会
2017.06.20
6月11日(日)に,国際地理オリンピックベオグラード大会の日本代表メンバーの強化研修会があり,当校から出場する日名子くんと地理担当の見島先生が参加しました。そのようすを見島先生がレポートしてくださいました。
この国際地理オリンピック大会の試験は, ライティングテスト,フィールドワークテスト,マルチメディアテスト,の3つの部門があります。ライティングテストは,形式が記述・論述式であり,PISAで重視される問題解決力も問われるテストです。フィールドワークテストには,①現地調査に基づく地図の作成,②与えられた課題に対する現地調査を基にした意思決定,の2種類のテストが実施されます。②は,例えば,地域活性化のための方策や異文化交流の方法などを提案する,というものです。マルチメディアテストは,選択肢の番号を解答する客観式テストで,センター試験と似たテストです。
これらの様々なテストに対応するために,午前中は,埼玉県川越市でフィールドワークをおこないました。川越市は,小江戸ともよばれ,城下町として栄えた都市です。選手たちは,2グループに分かれ,「大正浪漫通り」と「時の鐘通り」の調査をおこないました。また,午後からは,東京セントラルユースホステルに移動して,さまざまな講義を受けました。NHK高校講座『地理』の講師である東京学芸大学教授の加賀美雅弘先生による「セルビア・ベオグラード事情」の講義は,現地ヨーロッパで取材された内容を含めたお話をいただき,日名子くんだけでなく,地理教師である私も大いに感銘を受けました。
研修会の最後は,チームとして出場するポスターセッションの打合せをしました。代表メンバーの4人に加えて,過去の国際地理オリンピック大会でメダルを取った先輩たちも参加し,いろいろなアドバイスをくれました。
国際地理オリンピックベオグラード大会は,8月2日から8日におこなわれます。日名子くんには,多くの国々から集まる選手たちとの交流も楽しんできてほしいと思います。健闘を期待しています。