梅雨入り前 最後の晴天?
2019.06.25
今日はよく晴れています。遅れていた梅雨入りが近づいてきているようです。
天気予報によれば,6月26日の夜からは雨が降り出し,この先1週間は,梅雨前線の影響で,ぐずついた天気が続くとのこと。いよいよ梅雨入りとなりそうです。
今年は,太平洋ではエルニーニョが発生しており,その影響で夏になると日本の南に勢力を拡大する北太平洋高気圧が,また発達できずにいます。正確に言えば,北太平洋高気圧の勢力の中心が,日本の南東海上にあり,平年であればその勢力が西へと拡大し,この時期には西日本の南の海上に広がってきていることが多い時期なのですが,まだそのような状況になっていませんでした。そのため,梅雨前線が沖縄付近に停滞したままで,西日本に北上してこない状況が続いていました。(ちなみに,梅雨前線は,北太平洋高気圧の勢力圏内に広がる「暖かくて湿った空気のかたまり」と,その北側にある「冷たい空気のかたまり」の境界に発生します。詳しくは,この学校では中学校3年の理科や高校の地学基礎の授業で扱います。)
気象庁による西日本の梅雨入り宣言が遅れていたのは,梅雨前線の位置が西日本から離れた位置にあったため,梅雨入りといえない状況だったから だそうです。明日の夜以降は,梅雨前線が西日本に接近してきて,しばらくはその影響を受けるという予報ですので,「梅雨入り」となる そういう理屈だそうです。
エルニーニョが発生すると夏は「冷夏」となる傾向があります。エルニーニョが発生していたときに冷夏となったと考えられているのは,最近では2009年です。エルニーニョが発生していても必ず冷夏になるわけではないのですが,さて,今年の夏は,どんな夏になるのでしょうか?