山中高等女学校慰霊祭
2024.08.07
広島の街が平和への祈りに包まれる8月6日、雑魚場荒神堂(現広島市中区国泰寺町)にて、広島女子高等師範学校附属山中高等女学校ならびに広島県立広島第二高等女学校の合同慰霊祭が執り行われました。広島女子高等師範学校附属山中高等女学校は当校の前身の学校の一つです。79年前、多くの先輩方が建物疎開等の作業中に原爆の犠牲となりました。長い年月が経過する中でご遺族の方々が高齢となり、慰霊祭のお世話を、当校の同窓会組織である広島オリーブ会が引き継いでくださっています。当校からは毎年、学友会の代表として学友会本部の生徒が参列しています。
今年度は学友会長の奥山さん、副会長の多田さん、総務委員長の橋田さんの3名が参列しました。8時の開式後、学友会長による追悼のことばが読み上げられ、全校生徒で折った千羽鶴が学友会副会長によって捧げられました。参列者による献花が行われ、8時15分から参列者全員で1分間の黙祷を捧げました。
閉式後、被爆当時に附属山中高等女学校の教員だった平賀栄枝様が経験された当時の出来事や思いを、ご子息であり当校の教員でもある平賀先生が生徒たちに語り継いでくださいました。原爆が一人の人間に何をもたらしたのか、自分や自分に近しい人たちと重ね合わせながら、自分ごととして受け止めて行くことが、平和な社会の実現のための第一歩である、という学友会長の追悼のことばにもあったように、生徒たちは平賀先生のお話を真摯に受け止めていました。その後、平和記念公園にも訪れ、平和について、その実現に向けて何ができるのかについて、そして人と人との繋がりについて、様々なことについて考える1日となりました。