北九州市教育委員会からの視察
2017.10.05
本日は,北九市教育委員会と北九州市内の中学校の先生,あわせて9名のみなさまに,保健体育科の授業視察にお越しいただいています。当校の保健体育科の授業を通した,学力・体力向上に関する取組等について研修されるとのことです。
1年女子のバレーボール,4年男子のマット運動,4年女子の鉄棒運動の授業を見学された後は,三宅副校長より,福山附属保健体育科の取組について説明することになっています。
「クリティカルシンキング」を育む教育課程の開発など,当校の研究開発学校としての研究は,常に全校をあげて1つの目標を掲げて実践してきています。保健体育科では,お互いに励ましたりしながら協力・工夫して学習しようとする能力や態度を育むとともに,授業で学んだことを現在や将来の生活に活かすことができる実践力を養っています。
最も特徴的な例を取り上げると,持久走では,2000mを走るとき,パートナーと協力して400mごとのラップタイムを測り,それを元にペース曲線を作成して,ペース配分と2000m走の記録との関係を考え,次の時間のペースを設定させます。そして次の時間には,実際に走った2000m走のペース曲線を再び作成します。これを毎時間くり返して,自己の能力を高めながら当日の状態に応じたペース設定を行い,安定したペースで走れるようになることを目標としています。また,ペース設定や分析に際しては,ウォーミングアップの状況や体調,技術の定着度,睡眠時間や食事などの生活面,気温や風などの気象条件,パートナーやペースメーカーなどとの人間関係,意欲などの精神状態,等々の多様な要因が複合的に重なってパフォーマンスに影響を与えていることを関係づけて考えさせ,多面的・総合的な視野をもって学習することを積み重ねていきます。
考えさせる保健体育の授業を提案しています。
学校への視察や教科への視察等,教育委員会や学校からのご要望にお応えできるよう,お申し込みは随時受付させていただいておりますので,当校の教育実践に関心がおありの方は,どうぞ遠慮なくご連絡ください。
また,11月22日(水)<:勤労感謝の日の前日> には,当校の公開教育研究会を開催いたします。この日は1年に1度の,各教員の力のこもった授業をご覧いただけます。こちらへも多くのみなさまの参加をお待ちしております。