科学の甲子園スタート
2019.03.15


第8回科学の甲子園が,3月15日から18日の日程で,埼玉県さいたま市で始まりました。11月の県予選を勝ち抜き,県代表としての参加です。5年生6名からなる選手団は,早朝の新幹線で埼玉入りしました。新幹線の中でも,本日行われる筆記競技(物理,化学,生物,地学,情報)の準備のため,東京に着くまで参考書で勉強を続けていました。
14時から始まった開会式では,ステージで各県代表の選手によるアピールがありました。当校の選手も,ポニョとカープの絵を書いた旗を手に,意気込みをアピールしました。
16時から最初の競技である2時間の筆記試験が行われました。みんなの実力が発揮できたと思います。
今年の事前公開された実技競技は,「ツール・ド・さいたま」ジャイロ2輪車レースです。ジャイロをどのようにつければ2輪車が立つのか。2月に材料が学校に送付されてから,選手たちは日々試行錯誤の連続でした。しかし,選手たちの努力と創意工夫が功を奏し,出発4日前には,安定して走る試作機を作り上げました。明日の実技競技が楽しみです。
2018年度SGH成果発表会
2019.03.11


1年から5年生が参加して,福山芸術文化ホールリーデンローズにおいて以下のような日程で「2018年度 SGH成果発表会」を行いました。
1.場所 福山芸術文化ホールリーデンローズ(大ホール)
2.日程
①開式行事
②「体験グローカル」課題研究発表
③「体験グローカル」・「スーパーグローカル」タイ研修報告
④イオンワンパーセントクラブ 「アジア ユースリーダーズ」報告
⑤広島県「グローバル未来塾 in ひろしま」報告
⑥「提言Ⅰ」課題研究発表
⑦「提言Ⅰ」・「スーパーグローカル」オーストラリア研修 報告
⑧ご講評
⑨閉式行事
教育関係者や保護者など多数の出席をいただきました。
1000人を越える人の前で発表するのは大変な緊張を伴います。生徒たちは,それぞれの研究や実践の成果を,堂々と発表することができました。英語で発表を行うグループもありました。後輩たちにとっては,次は自分たちの番だと認識し,決意を新たにする場になったと思います。
発表の詳細や,いただいたご好評の概要などは,こちらからご覧ください。
5年地学野外実習
2019.03.09






本日(3月9日),5年生「地学基礎」の選択者を対象に,仙酔島をフィールドとした野外実習を行いました。
仙酔島に渡り,そこから鞆方面を眺望したときに観察できる断層地形のようす,中生代白亜紀に噴出・堆積した流紋岩質凝灰岩のようす,またその地層の広がりのようす,溶結凝灰岩とそこに含まれる黒曜石のようす,「仙酔層」とよばれる堆積層(泥岩・頁岩など)のようす,潮流や波により海岸が少しずつ侵食されてできた海食地形のようす,岩盤がずれた際にその境界面がもろい状態となって見出される断層破砕帯のようす,世界的にも珍しい「五色岩」のようすなど,いろいろな地形や地層,岩石を観察していきました。
一方で,浜辺に打ち寄せるさざ波(漣)のようすや,それによってできるリップルマーク(漣痕)とよばれる堆積構造のようす,岩肌に繁茂した地衣類のようす,大伴旅人(おおとものたびと)が海路の安全を祈って思いを込めたムロの木を観察するなど,生物の先生による解説も交えながらのフィールドワークとなりました。
普段の授業ではフィールドに出ての活動が難しいこともあって,モデル実験をしたり,動画や静止画などを活用したりしながら学習を進めていくことが多いのですが,今回は,実際に自然に直接触れながら学ぶという貴重な体験の機会となり,生徒たちも意欲的に取り組んでいました。
これまでの授業で扱ってきた内容を,実際のフィールドで起こっている事物・現象と結びつけ,壮大な時間・空間スケールで繰り広げられる大地のダイナミクスも感じ取りながら,より深く学ぶことができたのなら嬉しく思います。
暦の上では啓蟄(冬ごもりの虫が地中からはい出るころ)を迎えていますが,早春の陽気にも恵まれ,有意義な野外学習のひとときを過ごすことができました。