スクールコンサート2019
2019.07.06


本日は,ピアニストの追川礼章(おいかわ あやとし)さんを迎えて,教育助成会の主催によるスクールコンサート2019を開催しました。会場のマルチメディアホールは約120名の生徒・保護者のみなさんが席を埋め,校長先生の挨拶とともに開会しました。

今回お招きした追川礼章さんは,1994年生まれの25歳と,18回目を迎えるこのコンサートの中で最も若い演奏者です。追川さんのアイデアで,演奏者の手元が見える位置にビデオカメラを設置し,鍵盤をたたく追川さんの指づかいが,スクリーンに大きく映し出されるという演出で演奏がおこなわれました。今回のプログラムは,作曲家であり,またピアニストでもあった,ショパンとリストというふたりを対比しながらの構成で,演奏の途中では,軽妙なお話しを交えながら,進行していただきました。
ショパンの英雄ポロネーズやリストのラコッツィ行進曲は,いずれもオクターブ連打が続く,ピアニストを疲れさせる名曲だそうです。英雄ポロネーズにいたっては,2ページ以上(時間では2分以上)にもわたる左手オクターブ連打があり,難しくも華やかな見せ場となっています。
この2曲の演奏前に,生徒にオクターブ連打をさせてくださいましたが,予想以上に上手だったのでびっくり。
しかし,その後の追川さんの演奏にはもっとびっくり。すごいテクニックでした。

また途中では,テーマを客席から決めてもらって,即興演奏に取り組むという場面もありました。
「雨」や「風」はこんな感じ・・・よそでのリクエストでは「いちご大福」というのに困って,自分がイチゴ大福が好きなので,それを食べている気持ちを表現しました・・・ということもあったそうです。
今回は,音階の中からくじで音を選び,「ファ」「ソ」「ラ」「ド」(黒鍵が出てこないな,ということでもう1つくじをひいて出た)「ドのシャープ」の5音をテーマに,即興演奏を披露していただきました。

プログラムの最後は,いずれもショパンとリストを代表する名曲,華麗なる大ポロネーズとラ・カンパネッラで締めていただきました。

大きな拍手と花束贈呈の後,アンコール曲として演奏いただいたのは,ジャズアレンジによるトルコ行進曲。いや,おそれいりました。

最後に,教育助成会会長の廻野さんからご挨拶をいただき,この会の企画に毎年ご尽力くださっている緑の街ミュージックフレンズ代表の土井様(当校の卒業生)より,お言葉をいただきました。

昨年度はちょうど豪雨災害直後にこの会が予定されていたため,中止となってしまいました。
その影響もあってか,2年分の思いと若さが見事にかみ合った,すばらしい演奏会になったと感じています。

来年度もまた同じ時期に企画する予定ですので,今年度聴きのがされた方は,ぜひ来年お越しください。

2019.07.06 16:30 | 固定リンク | 行事

- CafeLog -