教育実習終了式
2017.06.29

教育実習終了式は,いつもでしたらグランドで全校朝会の形で行いますが,今日は雨天のため,生徒のみなさんは教室で,教育実習生のみなさんはマルチメディアホールに集合して,校内放送によって行いました。
校長先生のことばに続き,教育実習生を代表して国語科の秦実習生より挨拶がありました。
今まで私は,授業というものは,「教師が生徒に問いかけるもの」だと思っていました。しかし,いざ自分が教壇に立ってみると,「問いかけられているのは,むしろ自分の方なのだ」,そして,授業はまさに「生きて」おり,生徒のみなさんとのコミュニケーション次第で,どのような表情をも見せる ことに気付きました。生徒のみなさんと対話ができるような「授業づくり」を目指したい。そう思うようになりました。そして,生徒のみなさんから,もっと大きな「問い」に気付かされました。「自分の理想とする教師像とはどのようなものなのか?」これからも,この実習のことを何度も思い出し,この問いについて考え続けていくのだろうと思っています。
妥協をすることなく,理想の授業を,そして理想の教師像を追求してください。
アサガオの報告(3)
2017.06.28
教育実習の研究授業
2017.06.28

6月の教育実習も今日を入れてあと2日。明日の教育実習終了式をひかえ,本日は各教科で研究授業が行われています。
理科では4年生の化学基礎で,硫黄の同素体を作る実験を研究授業の内容として扱っていました。このあとは,理科の教育実習生全員と附属の教員,大学から来ていただいた先生がいっしょに批評会を行います。
授業の後で,授業を観察した全員が集まって批評会を行う「授業研究」のスタイルは日本で始まった教員研修の形態ですが,それが「レッスンスタディ」という名前で,今,世界各国で取り入れられるようになっています。授業者と参観者が共に子どもに対する理解を深め合い,授業づくりを磨き合い,授業を批判的に見るのではなく,もし同じ内容で自分が授業をするとしたらというように置き換えて,授業を見る目を養っていきます。
日本の教育レベルの高さは,このような授業研究に支えられているといっても過言ではありません。明治時代からの歴史を有するこの授業研究の手法を,実習生のみなさんもしっかり受け継いでいってください。