科学の甲子園 2日目
2019.03.16
今日は,サンデン化学アリーナを会場として,実技競技に取り組みました。
午前は,地学の実験競技で,3種類の特徴的な岩石の密度を測定して地球の質量を求める課題や,水槽の中の砂底に水に触れずにリップル(波形)をつける実験など,代表3名が100分間取り組みました。
午後は化学の実験競技「糖を問う」に代表3名が挑みました。5種類の糖の水溶液が,候補となる9種類のうちのどれであるかを同定する課題で,100分間で,光学的性質を調べる実験や薄層クロマトグラフィの実験を行って結論を導きました。
最後の実技競技が公開実技競技「ツール・ド・さいたま」です。各校4名の選手が工夫を凝らしたジャイロ2輪車を,与えられた材料と工具を使って60分で組立てねばなりません。木曜日の練習では75分かかっていましたが,前夜の打ち合わせで作戦を練り,ちょうど60分で組み立てました。製作の後は,その2輪車を使って30mのコースを走りきる競争です。ただし,動力となる電気を手回し発電機でコンデンサーに充電しなければなりません。全部で150秒の時間の中で,充電,セッティングを行い,走らせました。当校は,残念ながら決勝戦には進めませんでしたが,結局,予選で時間内に完走できたのは47校中10数校でした。
長時間にわたり神経を使う競技が終了しました。県代表として挑んだ生徒たちの集中力とねばりはすばらしいものでした。これで昨日の筆記競技と合わせてすべての競技が終了しました。明日は,シンポジウムや表彰式となります。競技で競い合うだけでなく,他県の生徒との親交を深める大会となっています。
科学の甲子園スタート
2019.03.15
第8回科学の甲子園が,3月15日から18日の日程で,埼玉県さいたま市で始まりました。11月の県予選を勝ち抜き,県代表としての参加です。5年生6名からなる選手団は,早朝の新幹線で埼玉入りしました。新幹線の中でも,本日行われる筆記競技(物理,化学,生物,地学,情報)の準備のため,東京に着くまで参考書で勉強を続けていました。
14時から始まった開会式では,ステージで各県代表の選手によるアピールがありました。当校の選手も,ポニョとカープの絵を書いた旗を手に,意気込みをアピールしました。
16時から最初の競技である2時間の筆記試験が行われました。みんなの実力が発揮できたと思います。
今年の事前公開された実技競技は,「ツール・ド・さいたま」ジャイロ2輪車レースです。ジャイロをどのようにつければ2輪車が立つのか。2月に材料が学校に送付されてから,選手たちは日々試行錯誤の連続でした。しかし,選手たちの努力と創意工夫が功を奏し,出発4日前には,安定して走る試作機を作り上げました。明日の実技競技が楽しみです。
5年地学野外実習
2019.03.09
本日(3月9日),5年生「地学基礎」の選択者を対象に,仙酔島をフィールドとした野外実習を行いました。
仙酔島に渡り,そこから鞆方面を眺望したときに観察できる断層地形のようす,中生代白亜紀に噴出・堆積した流紋岩質凝灰岩のようす,またその地層の広がりのようす,溶結凝灰岩とそこに含まれる黒曜石のようす,「仙酔層」とよばれる堆積層(泥岩・頁岩など)のようす,潮流や波により海岸が少しずつ侵食されてできた海食地形のようす,岩盤がずれた際にその境界面がもろい状態となって見出される断層破砕帯のようす,世界的にも珍しい「五色岩」のようすなど,いろいろな地形や地層,岩石を観察していきました。
一方で,浜辺に打ち寄せるさざ波(漣)のようすや,それによってできるリップルマーク(漣痕)とよばれる堆積構造のようす,岩肌に繁茂した地衣類のようす,大伴旅人(おおとものたびと)が海路の安全を祈って思いを込めたムロの木を観察するなど,生物の先生による解説も交えながらのフィールドワークとなりました。
普段の授業ではフィールドに出ての活動が難しいこともあって,モデル実験をしたり,動画や静止画などを活用したりしながら学習を進めていくことが多いのですが,今回は,実際に自然に直接触れながら学ぶという貴重な体験の機会となり,生徒たちも意欲的に取り組んでいました。
これまでの授業で扱ってきた内容を,実際のフィールドで起こっている事物・現象と結びつけ,壮大な時間・空間スケールで繰り広げられる大地のダイナミクスも感じ取りながら,より深く学ぶことができたのなら嬉しく思います。
暦の上では啓蟄(冬ごもりの虫が地中からはい出るころ)を迎えていますが,早春の陽気にも恵まれ,有意義な野外学習のひとときを過ごすことができました。
52回生、岡田吉弘さんの講演
2019.02.27
渡辺は総務省の地域情報化アドバイザーを拝命しています。本日、総務省中国総合通信局で開催された、中国総合通信局アドバイザー会議に出席しました。
会議の中で、中国総合通信局の管内で先進的にICTを利活用している事例が紹介されましたが、そのひとつとして卒業生の岡田吉弘さん(52回生)が、三原で取り組んでいる「地域ICTクラブ」について講演されました。
岡田さんは「地域づくりは人づくり」を基本方針に、全ての子どもたちがテクノロジーを通して楽しみながら未来を切り開く力をつけられる環境を創ることを目的に一般社団法人RoFReCを設立。その代表として、ITスタートアップ集積地域・アジアのシリコンバレーMIHARAを目指して、地域ICTクラブの活動をされています。講演ではプログラミングワンダーランド、キッズブロッサムの、ふたつの活動が紹介されました。
岡田さんが代表をつとめているRoFReCについてはこちらをご覧ください。
総務省地域情報化アドバイザー制度については、こちらをご覧ください。