広島大学附属福山中・高等学校　スクールブログ

午前中はボゴール農業大学とインドネシア農業省から，“インドネシアの健康状態と食生活をはじめとする生活習慣とその影響”についての講義を頂きました。昨日同様，たくさんの質問があがりました。

午後からはジャカルタから車で3時間半ほど離れたボゴールにあるヤクルト工場を訪ねました。食品や食生活だけでなく，健康のためには運動と休養もとても大切であること，また衛生管理や環境に配慮した容器のリサイクルについても講話いただき施設を見学させていただきました。教育機関や政府だけでなく企業の立場からも人々の健康を支えるための取り組みがなされていることを再確認しました。

ちなみに、ボゴールは往復八時間かかりました。生徒は、かつて経験したことのない渋滞に驚いていました。犠牲祭の前日だったので、ヤギや牛も移動しておりました。

午後は，公立高等学校（SMA Negeri 78 JAKARTA）を訪問しました。
今回は食がテーマということで，食堂や自動販売機などを中心に，教室，モスク他の施設を見学させていただきました。学生による伝統的なダンスで歓迎していただいた後は，チーム毎に分かれて午前の講義と午後からの学校訪問を受けての合意形成と発表を行いました。

２日目の午前中は3機関から講師をお招きして以下の講義をいただきました。
・インドネシア大学による“食生活や栄養解釈の変遷”について
・インドネシア教育省による“健康的な食生活とは”について
・インドネシア厚生省による“食生活改善の為にやるべきこと”について
先生方の講義を受けて，質問があがり，そこから議論が広がり，栄養，食生活（食習慣），健康などについて理解が深まりました。

１日目の最後に，オープニングパーティが催されました。参加高校生に加えて，インドネシア高官や在インドネシア荒木太郎日本大使，JETRO鈴木啓之所長もご出席されて交流を深めることが出来ました。高校生で今回のように他の国の同世代と交流する機会を持てることはとても羨ましいとのお言葉を頂きました。
また，インドネシアからの参加生徒によるスピーチと伝統的衣装を纏ってのトラディショナルダンスに感動しました。

本プログラムにはいくつかの講義が用意されています。午後からは，民間企業DANONEから講師をお招きし，インドネシア人の健康状態や食をはじめとする健康の向上の為にどのような取り組みをしているかなどについてご講話いただきました。DANONEは日本でもヨーグルトなどで有名ですが，インドネシアではその他にも栄養補助食品や飲料水を提供しています。グローバル企業として，"BRING HEALTH THROUGH FOOD TO AS MANY PEOPLE AS POSSIBLE” をミッションに掲げ，インドネシアの健康に貢献しています。
講義を通して，各チームから次から次へと質問があがり，活発な議論がなされました。