山中高等女学校 慰霊祭
2019.08.06


今年も8月6日がやってきました。
福山附属の前身の学校の一つに,「山中高等女学校」があります。
慰霊祭が行われる旧雑魚場町(現在の広島市中区国泰寺町)の荒神堂付近では,被爆当時,空襲で建物が延焼するのを防ぐための防火帯をつくるために,建物を取り壊してそれを片付ける,建物疎開作業がおこなわれていました。そこに動員されていた,多くの女子生徒・教員が犠牲となりましたが,荒神堂の敷地内には,雑魚場町周辺で一緒に作業をしていた広島女子高等師範学校附属山中高等女学校ならびに広島県立広島第二高等女学校の慰霊碑が並んで建てられています。毎年行われている慰霊祭は,荒神堂をお世話くださっている町内会の方々と,当校の同窓会組織である,広島オリーブ会がお世話くださっています。
今年も当校からは,学友会を代表して学友会長,副会長,総務副委員長の3名が参列しました。8:00の開式後,学友会長による平和への誓いの献辞,学友会副会長による全校生徒が折った千羽鶴の献納,参列者の献花を終えた頃,8:15を迎え,参列者全員で1分間の黙祷を捧げました。

今年90歳になられる山中高等女学校の卒業生の方も参列しておられました。ご本人は宇品にある旧陸軍糧秣支廠(現在の広島市郷土資料館)で缶詰を作る作業をしているときに被爆されたそうです。爆風でガラスが飛び散り,それが身体に刺さって大けがをされた友人もおられたそうです。また妹さんが当時山中高女の2年生で,雑魚場町で亡くなられており,毎年のように慰霊祭に参列しておられるとのお話しをうかがいました。

平和の大切さをあらためて感じる1日となりました。
2019.08.06 18:00 | 固定リンク | 近況

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