🏫 中学2年生選択技術・家庭科授業 「コンクリートでエンジニアリングしよう!」
2025.10.03
第3回は、(株)福山北部共同生コンの博多様・平賀様、青葉設計事務所の越智様をお招きし、特別授業を行いました。なんと、ミキサー車も校内に登場!
あいにくの雨の中の授業でしたが、生コンクリートにとっては好条件。乾燥しすぎるとひび割れの原因になるため、湿度がある方が品質管理には適しているそうです。



授業では、生コンクリートの性質や品質検査について、実演を交えながら学びました。紹介された主な試験は、圧縮試験・スランプ試験・塩分量試験・空気量試験です。生コンクリートは強アルカリ性のため、手袋を着用して安全に作業しました。「むっちゃ重い!」そうです。型枠に入れた生コンクリートは25回ついて整えます。みんなで声を合わせて「1 2 3 4・・・」と25までカウントし楽しく真剣に取り組んでいました。



ある生徒からは「試験用の型枠の価格はいくらですか?」という質問が。なんと約20万円とのこと!正確な検査を行うためには、信頼できる器具が必要だということも学びました。
型枠に詰めたコンクリートの1週間後、4週間後のデータは、後日教えていただくことになっています。

実際の階段制作では、「タッピング(型枠内の空気抜き)をしっかり行うと良い」とのアドバイスもいただきました。より丈夫で美しい仕上がりを目指して、階段制作が楽しみです!
2025.10.03 17:02 | 固定リンク | 今日の出来事
ドイツ研修報告 その4
2025.10.03
〜ニュルンベルクで歴史を学ぶ〜

2025年10月2日、今日は少し遠出をして、宿泊地のフランクフルトから高速鉄道ICEに乗り、約2時間かけてニュルンベルクに行きました。



まずは、第二次世界大戦後に戦争裁判が行われたニュルンベルク裁判記念館を訪問しました。



その後は、聖ローレンス教会とゲルマン国立博物館を訪問しました。

ニュルンベルク研修を企画した生徒の感想を紹介します。

「ニュルンベルク訪問を計画するにあたって、第二次世界大戦の戦争裁判があったニュルンベルク裁判所はどうしても外せないなと感じていたのですが、実際に訪れてみて、本当に来てよかったなと感じました。ドイツは日本と同じ敗戦国でありますが、日本の教育としては客観的な事実を述べ、それに伴う感情や倫理的な側面などについてはあまり触れられません。対して、博物館での様々な解説は、ドイツ人の視点から「何があったか」ではなく、「何をしたか」という表現をしていたと感じました。(英語の解説がそのような表現をしていただけかもしれませんが)自分は日本でも裁判所を訪れたことがなかったのですが、実際に裁判が行われた部屋に入った途端、裁判が行われていないにもかかわらずかなりの緊張感を感じました。法の支配が平和にとってどれほど重要なものなのかを、改めて強く感じました。
午後に訪れたゲルマン国立博物館では世界中の美術品や発掘品などが展示されており、今まで訪れた博物館の中でも最大規模でじっくり見るには圧倒的に時間が足りませんでした。ドイツがキリスト教圏であるからか、かなり宗教的な絵画や彫像などが多かったのが印象的でした。教会などの訪問についても、無宗教である自分が宗教とはなんたるか、何のために存在するかなどを考える貴重な機会になりました。」
2025.10.03 08:59 | 固定リンク | 行事
ドイツ研修報告 その3
2025.10.02
〜ハイデルベルクでの自主研修〜

2025年10月1日、ドイツ研修の後半は、生徒自身が行き先を決めた自主研修です。今日は、歴史と学問の街「ハイデルベルク」へ行きました。



まずは、旧市街を散策。アルテ・ブリュッケ(カール・テオドール橋)やマルクト広場に立ち寄りつつ、ケーブルカーを利用して山の上にあるハイデルベルク城や併設の資料館も訪問しました。



午後は、旧市街に戻り、ドイツ最古の大学であるハイデルベルク大学の学生牢や博物館、講堂、図書館などを見学しました。

ハイデルベルク研修を企画した生徒の感想を紹介します。

「私の企画したハイデルベルク訪問でした。午前中はお城を見学したり教会を訪れたり、ハイデルベルクの美しい旧市街を見学しました。ニュルンベルクでも多く見られたのですが、ドイツには戦争や火災で被害を受けた教会が多いにもかかわらず、鮮やかな色の壁が多かったです。彫刻や壁画は一部が壊れてもなお保存され、完全なものと遜色ないくらいの美しさがありました。また宗教の関係で人為的に壊されてしまった像もあり、ただ見た目の美しさを楽しむだけでなく歴史に対しても興味が湧きました。
午後に訪れた学生牢は壁一面が落書きで埋め尽くされ、怖いけれどどこか楽しい雰囲気もある不思議な場所でした。ただ落書きと言ってもノートにするような無造作なものではなく、ある程度秩序が感じられ、名言ともとれるメッセージが残されており異様な雰囲気でした。美術館や博物館とは異なる芸術の形であるからか、「保存」に焦点が当てられた説明が添えられていたのが印象的です。」
2025.10.02 08:42 | 固定リンク | 行事
ドイツ研修報告 その2
2025.10.01
〜研究発表とマインツ市内見学〜



2025年9月30日、ギムナジウム訪問2日目は、まず、英語の発展クラスに参加し、本校生徒が探究学習で研究していることを一人ずつ発表し、質疑応答を行いました。海外での英語による初めての発表はとても緊張したようでしたが、相手の質問の意図をしっかりと考え、的確に答えることができました。

次に、校長が数学の授業参観をしている間、生徒たちはJAPANグループのメンバーと折り紙で日独交流を楽しみました。



その後、校内の食堂で昼食をとりながら、生徒・教員それぞれが交流を深め、今後の交流発展を約束して、ギムナジウム訪問を終えました。



午後は、州都であるマインツへ移動し、今回の交流先をご紹介くださった先生のご案内で、自然史博物館,グーテンベルク博物館,ローマ遺跡,聖シュテファン教会,マインツ大聖堂を見学しました.グーテンベルク博物館では活版印刷の実演も見学しました。

生徒の感想の一部を紹介します。

「英語の授業に参加し、提言で行っている研究課題について紹介させていただきました。私の研究テーマは日本の社会問題についてで、「ドイツに行って紹介するものなのかな?」と少し不安ではありましたが、皆さん真剣に聞いてくださって嬉しかったです。また新しい視点が得られるかもと思い実施したアンケート調査では、質問に対する回答だけでなく提言の前提を見直すアドバイスを書いてくださる方もいて、今後の学習の大きな助けになりそうです。」

「英語の授業に参加し、研究発表をさせていただきました。私の研究テーマは言語や認知、文化・行動の関係性についてのものでした。ドイツも日本も関係のあるテーマでしたので少し話しやすかったです。普段の日本での発表とはまた違う緊張で、英語には多少自信がありましたがやっぱり少し怖かったのが正直なところでした。英語の授業は同年代のクラスに参加させていただきましたが、ドイツの同年代の人がとても大人びて見えてやっぱり多少違いは出るのだな、と思いました。」

「日本文化を通しての現地生徒との交流では双方向にたくさんお話ができてとても楽しかったです。生徒視点からみた学校生活や個人の生活などを聞いて文化的な違いはあれど共通点がたくさんあるなと感じて、世界は遠いようで近いんだなと感じました。学食のメニューを聞くと日本よりもかなりベジタリアンの選択肢が多く、後にニュルンベルクやハイデルベルクでの研修でも感じたのですが、ドイツの雰囲気全体としてとてもベジタリアンやハラールなどへの理解が深くてとても良いなと思いました。」

「先生は地理がご専門のようで、マインツの歴史や博物館について詳しく説明してくださいました。それまで緊張であまり英語を話せていなかったのですが、優しく接してくださり、博物館が好きなのもあって不安を忘れてたくさんのことを質問できました。1日の終わりに、拙い英語で失礼なことを言ってしまったかもと心配になっていた頃「あなたたちはこのまま進んでいけば明るい未来があります」と言ってくださいました。もちろん私の英語は雑なものでしたし、今の状況で満足していいということではありませんが、知ろうとする姿勢は大切にしていきたいと思います。」
2025.10.01 08:32 | 固定リンク | 行事

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